2023.09.22
9月

令和5年(2023)9月26日「和歌山、日前神宮・國懸神宮(ひのくまじんぐう・くにかかすじんぐう)例大祭」です。

■9月26日「日前神宮・國懸神宮(ひのくまじんぐう・くにかかすじんぐう)例大祭」です。■

紀伊国一之宮「日前宮(にちぜんぐう)」は、「日前神宮(ひのくまじんぐう)」と「國懸神宮(くにかかすじんぐう)」の両神宮の総称で、同一境内に座す二社の大社のことです。出雲大社と並び、日本最古の神社とされる和歌山県と三重県南部を含む広大な聖域です。

神武天皇2年、名草郡毛見郷濱の宮に鎮座の後、垂仁天皇16年に現在の和歌山市秋月の地に遷りました。日前神宮は「日像鏡(ひがたのかがみ)」を御神体として「日前大神(ひのくまのおおかみ)」を奉祀し、國懸神宮は「日矛鏡(ひぼこのかがみ)」を御神体として「國懸大神(くにかかすのおおかみ)」を奉祀しています。

御祭神は両宮ともに太陽神「天照大神」で、その御名が日前大神、國懸大神として祀られ、太陽の恩恵を生きとし生けるすべてのものに与え、人々の縁を結び、生活の基本を守るというご神徳があり、広く篤く信仰されています。

神代、天照大神が天の岩窟に姿を隠した際に「思兼命(おもいかねのみこと)」の議に従い、種々の供物を供え、天照大神の御心を慰めようと、「石凝姥命(いしこりどめのみこと)」を治工とし、天香久山(あめのかぐやま)から採取した銅を用いて、天照大神の御鏡(みかがみ)を鋳造しました。

初めに鋳造された天照大御神の御鏡「前霊(さきみたま)」を「日前國懸両神宮の御神体」として、後に鋳造された御鏡を「伊勢の神宮の御神体」として奉祀されたと『日本書紀』に記されています。

このことから「天照大神」(太陽神=日神)の前霊を祀るという意味で「日前」の名がつきました。

両神宮の祭神が「三種の神器」に次ぐ「宝鏡」とされたため、伊勢神宮に次いで朝廷からの崇敬も篤く、延喜の制には両社とも明神大社に列し、祈年・月次・相嘗・新嘗の祭祀には天皇から幣帛(御供)を賜るほどでした。

毎年9月の例大祭では、両宮の大神ゆかりの日をお祝いし、日々のご神徳に感謝し、人々の平和・国家安泰・五穀豊穣を祈念します。

紀伊国一之宮 日前神宮・國懸神宮
◇和歌山県和歌山市秋月365
◇JR「和歌山駅」~貴志川線「日前宮駅」徒歩1分
◇阪和道「和歌山IC」国道24号~市街方面へ約5分
◇公式サイト:https://hinokuma-jingu.com

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

伊勢神宮と並ぶ歴史を持つ日前神宮、國懸神宮です。鎮座は和歌山市内ですから、是非参拝にお出かけください。
筆者敬白

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