2026.07.20
7月

令和8年(2026)7月27日~8月17日 神奈川、大山阿夫利神社(おおやまあふりじんじゃ)「夏季大祭(夏山)」です。

■7月27日~8月17日 神奈川、大山阿夫利神社(おおやまあふりじんじゃ)「夏季大祭(夏山)」です。■

「大山阿夫利神社(おおやまあふりじんじゃ)」のはじまりは、今から2200余年以前の人皇第10代崇神天皇の御代と伝わります。式内社で、旧県社(現、神社本庁の別表神社)。「阿武利」とも表記し、「あぶり」とも読みます。

大山阿夫利神社が鎮座する「大山(おおやま)」は、神奈川県の中西部、伊勢原市、秦野市、厚木市の境に位置する標高1,252mの、ピラミッド型の美しい山です。別名「雨降山(あめふりやま、あふりやま)」「丹沢山地(たんざわさんち)」の山々とともに「丹沢大山国定公園」に含まれます。

大山はその美しい山容から、古来より「山岳信仰」の対象とされてきました。大山を「あふりのかみ」として祀る社「阿夫利神社(あふりのかみのやしろ)」が山麓にあったと考えられています。

天平勝宝4年(752)東大寺の初代別当「良弁(ろうべん、りょうべん)」が入山し、神宮寺として「雨降山大山寺(あぶりさんおおやまでら)」が建立され、本尊として「不動明王」が祀られました。

中世以降は、大山寺を拠点とする「修験道(大山修験)」が盛んとなり、源頼朝をはじめ北条氏、徳川氏などの武家の崇敬篤く、江戸時代には、参詣する講「大山講」が関東各地に組織され、多くの庶民が参詣しました。

大山山頂の磐座(いわくら)を「石尊権現(せきそんごんげん)」(本地仏は「十一面観音」)と呼んで大山寺内の聖地とするなど、「大山信仰(おおやましんこう、だいせんしんこう)」は、山岳信仰と修験道が融合した神仏習合の信仰でした。

明治の神仏分離の際、有力寺院の大山寺には激しい廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)が行なわれました。「石尊大権現」「大山寺」という名前は廃され、「阿夫利神社(あふりじんじゃ)」に改称、今に至ります。

大山阿夫利神社は大山の山嶺に三社を構えます。御祭神として

本社に「大山祗大神(おおやまつみのおおかみ)」
摂社に「大雷神(おおいかずちのかみ)」「高龗神(たかおかみのかみ)」

を祀ります。大山は、古来よりたびたび神意が現れ「天狗の来住する神山」であるともいわれてきました。そこから両摂社はそれぞれ「大天狗」「小天狗」とも呼ばれます。

本社の御霊体「大山石尊大権現(おおやませきそんだいごんげん)」は、「底津磐根(そこついわね:地の底)に鎮座し、高天原に千木高知りて(たかまがはらにちぎたかしりて:高天原に向かって高々と千木を構え)、天下の神蹟」と称えられ、生活の資源はもちろんのこと、海運、漁獲、農産、商工業などに霊験あらたか。さらにまたの名を、「酒解神(さかわけのかみ)」といい、酒造の祖神としても崇敬されています。また、古来より「雨乞い」の聖地とされてきました。

◆夏季大祭「夏山(なつやま)」

7月27日から8月17日まで、大山阿夫利神社の夏季大祭が行なわれます。通称「夏山」または「夏山祭」。江戸時代から始まった大山詣のなかでも最も参詣者が多い例大祭です。「夏山」は、7月27日から31日を「初山」、8月1日から7日を「七日堂」、8日から12日を「間の山」、13日から17日を「盆山」といいます。

7月27日、夏山開きが行なわれます。お花講の人びとにより阿夫利神社の登拝門の左右の扉が開かれ、白い行衣の参詣人たちが「ざんげざんげ六根清浄(ろっこんしょうじょう)」と唱えながら参道を登り、夏山の安全を祈願します。

かつて大山は、夏山期間以外は登拝門が固く閉ざされ、山頂へ登ることが禁じられていました。昭和40年(1965)国定公園に指定されたことを機に、一年を通じて登拝門が開かれるようになりましたが、夏山開きの伝統儀式は元禄年間より脈々と受け継がれています。

大山阿夫利神社
◇神奈川県伊勢原市大山355
◇小田急線「伊勢原駅」からバスで25分 → 大山ケーブルカー「大山ケーブル駅」(山麓)→「阿夫利神社駅」(山上)
◇新東名「伊勢原大山IC」約15分
◇公式サイト:https://www.afuri.or.jp

◆「大山ケーブルカー」:https://www.ooyama-cable.co.jp

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

明治の神仏分離令によって、理不尽な処遇を受けたとあります。仏教による法力が強かったのでしょう。全国各地の宗教法人のなかには「権現様」を祀り、仏教色の強い神社が間々あります。神仏混交を繰り返してきた日本の古来からの歴史の片鱗を感じます。
暑さ厳しい季節です。
読者の皆様、お体ご自愛専一の程
筆者敬白

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