2026.07.24
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令和8年(2026)7月31日~8月2日 大分、宇佐神宮(うさじんぐう)「夏越大祭」です。

■7月31日~8月2日 大分、宇佐神宮(うさじんぐう)「夏越大祭」です。■

豊前国一宮「宇佐神宮(うさじんぐう)」は、全国40000社余りある「八幡宮(はちまんぐう)」「八幡社(はちまんしゃ)」、すなわち各地に鎮座する「八幡さま」の総本社です。

主祭神として、

一之御殿「八幡大神(はちまんおおかみ)」――「応神天皇(おうじんてんのう)=誉田別尊(ほんだわけのみこと)」
二之御殿「比売大神(ひめおおかみ)」――「多岐都姫命・市杵嶋姫命・多紀理姫命(たぎつひめのみこと・いちきしまひめのみこと・たぎりひめのみこと)」
三之御殿「息長帯姫命(おきながたらしひめのみこと)」――「神功皇后(じんぐうこうごう)」

を祀ります。三座を一体として「八幡三神(はちまんさんじん)」と総称します。比売大神、息長帯姫命の二座に「仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)」や「武内宿禰(たけしうちのすくね)」「玉依姫命(たまよりひめのみこと)」を置いて祀る八幡宮もあります。

「八幡さま」「応神天皇(おうじんてんのう)」の御神霊で、欽明天皇32年(571)初めて宇佐の地に示顕したといわれます。神亀2年(725)「聖武天皇(しょうむてんのう)」の勅願により社殿を建立し、「八幡神(はちまんしん、やはたのかみ)」を祀ったのが「宇佐神宮」の始まりと伝わります。「宇佐八幡」「宇佐八幡宮」とも。

くわえて宇佐は「神仏習合(しんぶつしゅうごう)」発祥の地ともいわれます。養老4年(720)、律令制による国造りを進める朝廷に対して、南九州の大隅国で「隼人の反乱(はやとのはんらん)」が起きました。当時、律令政府は薩摩・大隅地域の人びとを「夷狄(いてき)」(統治の及ばない未開の地の野蛮な人びと)とみなしていまいた。そのうち阿多・大隅に住む人びとが「隼人」です。八幡大神が率いる宇佐の人びとは朝廷軍とともに出陣し、反乱を鎮圧しました。

ところが、その後、豊前海(ぶぜんかい)の蜷(にな)や蛤(はまぐり)に隼人の御霊がとりついて宇佐で疫病が蔓延しました。そこで、討伐した隼人の鎮魂を行なうため、宇佐神宮の神宮寺「弥勒寺(みろくじ)」が中心となって殺生を戒める仏教儀式「放生会(ほうじょうえ)」を執り行ないました。仏教儀式を神社の祭事として行なったことから宇佐神宮は神仏習合の神社として力を持つようになりました。これが神仏習合発祥の地といわれる所以です。

天応元年(781)朝廷は宇佐神宮に鎮護国家・仏教守護の神として「八幡大菩薩(はちまんだいぼさつ)」の神号を贈りました。「八幡神=八幡大菩薩」は、「王城鎮護(おうじょうちんご)の神」として尊ばれ、やがて「源氏の氏神」となり、「武家の守護神」として全国に広がりました。

「八幡信仰(はちまんしんこう)」は日本でもっとも普及した神社信仰です。明治の「廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)」で神仏習合の時代は終わりましたが、宇佐神宮の神事や祭礼、建造物などには、神道と仏教が習合した信仰と文化の歴史を今も見ることができます。

「宇佐」は、畿内や出雲と同じく、非常に古くからひらけた地でした。二之御殿に祀られている「比売大神」は、「八幡大神」が現れる以前の古い神、「地主神(じぬしのかみ)」として祀られ崇敬されてきました。約50万平方メートルの広大な境内には、イチイガシなどの樹林や蓮池など豊かな自然が広がり、国宝の本殿のほか多くの社殿が点在しています。

◆御神幸祭(夏越大祭)

「御神幸祭(ごしんこうさい)」は、古く「御祓会(おはらいえ)」と呼ばれていました。疫病を除き災厄を防ぐとともに、八幡総本宮として国家国民の安寧を祈願するために行なわれます。「夏越大祭」「夏祭」「ごじんじ」などと呼ばれて親しまれています。

上宮でのお祓いの後、本殿より八幡三神の御神体が3基の神輿で境内の頓宮(とんぐう)まで神幸します。3基の神輿が先陣争いをすることから、かつては「喧嘩祭」とも呼ばれていました。

行列は、道案内の「猿田彦(さるたひこ)」を先頭に、蝶・鳥・駒(馬)の美しい衣装の稚児たちが前陣で、一文字笠に裃姿の供廻(ともまわり)と続きます。太鼓や笛を打ち鳴らしながら、300余人がお供をします。

神輿が頓宮に着くと、御神体が仮殿に移され、国家安泰、五穀豊穣、万民息災などを祈念する「菅貫(すがぬき)」という古式の祓え神事が執り行なわれます。菅貫神事では、「解縄串(ときなわぐし)」という独特な道具が用いられます。「解縄串」は、上部の切れ目に紫色の紙飾りと平らな藁が挟まれた木製の棒で、神職はこれを使って自らを清めるなどします。御神体と神輿は、頓宮で3日2夜を過ごし、再び行列をなして上宮本殿に還幸します。

中日の8月1日には、参道の馬場にて「流鏑馬神事(やぶさめしんじ)」が斎行されます。

宇佐神宮
◇大分県宇佐市南宇佐2859
◇JR日豊本線「宇佐駅」よりバス・タクシー約10分
◇公式サイト:http://www.usajinguu.com

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

宇佐神宮の夏越大祭では、古式による伝統の祓い神事が行なわれます。上宮から頓宮への行列はスケールが大きく、衣装や蝶・鳥・駒などの姿はとても優雅で、見る人を古代日本へといざないます。
非常に広大な境内です。お出かけの際は日傘や飲料水を忘れず、熱中症にはくれぐれもご注意ください。
皆様、お体ご自愛専一の程
筆者敬白

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