2024.04.03
4月
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令和6年(2024)4月7日「世界保健デー」です。

■4月7日「世界保健デー」です。■

「世界保健デー(World Health Day)」は、世界保健機関(WHO)が設立された昭和23年(1948)4月7日を記念して制定されました。世界的に影響を及ぼしている保健課題のなかから、毎年ひとつをテーマに掲げてグローバルなキャンペーンが展開されます。

令和5年(2023)4月7日の世界保健デーにWHOは75周年を迎え、「Health for All(すべての人に健康を!)」をテーマにメッセージを発信しました。

●「Health For All」は、平和で豊かな、そして持続可能な世界において、すべての人々が充実した生活を送るために健康を手に入れることを想定。
●健康を享受する権利は、基本的人権です。誰もが経済的な困難なしに、必要な時に、必要な場所で、必要な健康サービスを受けられるようにしなければならない。
●世界の30%の人びとが必要不可欠な健康サービスを受けることができていない。
●約20億人の人々が、壊滅的な、あるいは困窮した健康支出に直面しており、著しい不平等が最も脆弱な環境にいる人々に影響を及ぼしている。
●ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)は、経済的保護と質の高い必須サービスへのアクセスを提供し、人々を貧困から救い、家族とコミュニティのウエルビーイングを促進し、公衆衛生の危機から守り、 #HealthForAll に向けて前進させるものである。
●すべての人の健康を実現するために必要なのは、質の高い保健サービスを受けられる個人やコミュニティ、質の高い、人を中心としたケアを提供する熟練した保健師、そしてユニバーサル・ヘルス・カバレッジへの投資を約束する政策立案者だ。
●プライマリーヘルスケア(PHC)アプローチによる健康システムは、健康とウエルビーイングのためのサービスを人々の身近なものにする最も効果的で費用対効果の高い方法であることを示す証拠がある。
●COVID-19(新型コロナウイルス)は、すべての国の #HealthForAll への道のりを後退させた。
●COVID-19をはじめとする健康上の緊急事態、重なり合う人道的・気候的危機、経済的制約、戦争などにより、どの国でも #HealthForAll への道のりはより緊急性を帯びてきている。今こそ、指導者はユニバーサル・ヘルス・カバレッジの公約を果たすために行動を起こし、市民社会は指導者に責任を持たせるべき時である。
●健康関連のSDGsを達成するためには、それらの進捗を加速させる必要がる。
ーー日本WHO協会のサイトより

令和2年(2020)中国武漢から始まった武漢肺炎(新コロナウイルス)の猛威は、世界中の経済活動を長いあいだ麻痺させ、私たちの日常生活を一変させました。現在、日本国内の死亡者数は7万4000人を超え、世界では689万人に達しようとしています。
令和5年(2023)5月8日、新型コロナウイルスは季節性インフルエンザなどと同じ感染症法上での「5類」に移行しました。以前の日常生活を取り戻してきましたが、いまだ感染拡大はやまず、後遺症について不明な点も多く油断できません。

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

令和6年(2024)の世界保健デーのテーマは「私の健康、私の権利(My health, my right)」です。医療サービス、教育、情報へのアクセス、安全な飲料水、きれいな空気、良質な栄養、質の高い住宅、適正な労働条件や環境条件、差別からの自由など、あらゆる人が、あらゆる場所で享受できる健康の権利擁護に取り組むとして定められました。私達の健康は、あたりまえの権利として守られなければならないというWHOからのメッセージです。
衛生観念が私たちの普段の暮らしに根付いているのは、WHOの活動のように、目立たないけれど地道な努力を続ける人や組織がいたからにほかなりません。公衆衛生の意識が人々に十分に行き渡り定着するまで、彼らは苦難の道を歩んできましたし、そして今もまだ道の途中なのです。
筆者敬白

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