2024.03.28
4月
記念日・~の日・~週間

令和6年(2024)4月1日「エイプリルフール」です。

■4月1日「エイプリルフール」です。■

「エイプリルフール(April Fool’s Day)」とは、毎年4月1日の午前中は害のない程度に嘘をついてもよいという風習です。

日本語では「四月馬鹿(しがつばか)」「万愚節(ばんぐせつ)」といいます。フランス語では「ポワソン・ダヴリル(Poisson d’avril、四月の魚)」と呼ばれています。

「馬鹿」の語源には諸説ありますが、サンスクリット語で「無知」「迷妄」を意味する moha の音写(多言語の文字を当てたもの)の「莫迦」の読みからきていて、僧侶が隠語として使っていたという説。また、秦の皇帝に鹿を馬と偽って献上したことから「鹿をさして馬となす」という説も有名です。いずれにしてもバカを馬鹿と書くのは当て字(借字)です。

エイプリルフールの習慣は、フランスで起きた出来事がきっかけだったと言われています。フランスでは4月1日を新年として祝っていましたが、1564年、フランス国王シャルルⅨ世が1月1日を新年とするグレゴリオ暦を採用しました。これに反発した人々が4月1日を「嘘の新年」として馬鹿騒ぎをしたことが、のちに広まってエイプリルフールとして定着したそうです。

日本では、3月25日から31日まで座禅の修行をして、明けた4月1日に現実の迷いの境地に戻ることから「揶楡節(やゆせつ)」と呼んでいたことが始まり。「日頃の不義理を詫びる日」としていたようです。南米では、12月にエイプリルフールがある国もあります。

4月1日には、世界中の新聞が嘘の記事を作って掲載したり、テレビでジョークニュースを流したり、ウェブサイトでは大掛かりなジョークページが公開されたりします。

なお、イスラム教でエイプリルフールは戒律に反すると厳しく禁止されていますので注意して下さい。

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

「四月馬鹿」は春の季語でもあります。
・四月馬鹿病めど喰はねど痩せられず――加藤知世子
・どの辺で気づかれゐしか四月馬鹿――稲畑汀子

せっかくエイプリルフールなのですから、誰かを傷つけたりしない範囲でクスリと笑わせる軽めの嘘をついてみたいものですが、上手な嘘をつくのはなかなか難しいものです。
読者の皆様、まだ風が冷たい日もあります。
時節柄お体ご自愛専一の程
筆者敬白

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