2024.04.29
5月

令和6年(2024)5月3日 信州上田、白蛇神社(しろへびじんじゃ)「春季大祭(火渡り行事)」です。

■5月3日「白蛇神社 春季大祭(火渡り行事)」です。■

「御嶽山(おんたけさん)」は、長野県木曽郡木曽町王滝村と岐阜県下呂市の境目にある山です。日本百名山のひとつ。富士に次ぐ高さを誇る標高3,067mの美しい独立峰で、古くから信仰の山として畏敬を集めてきました。

御嶽信仰の発祥は、古代の山岳崇拝の思想に遡ります。すなわち、神代の時代に山そのものを神とあがめて崇拝した古代人の原始宗教に端を発したものであり、その後、大和の役小角行者(えんのおづの、神変大菩薩)を開祖とする修験道と結ばれ、奈良時代から鎌倉時代にかけての修験道全盛期を経て、後に独自の御嶽信仰の形成に至ったとされています。

御嶽教の祭神は、「大己貴命(おおなむちのみこと)」「国常立尊(くにとこたちのみこと)」「少彦名命(すくなひこなのみこと)」御嶽大神と称して祀ります。

「火渡祭」は、御嶽教の行のひとつです。「白蛇神社(しろへびじんじゃ)」「火渡り・刃渡り行事」は、5月3日正午過ぎより行なわれます。災難除けの鎮火祭という祝詞を上げ、陽木(杉、松、檜などの目出度い木)の薪、長さ2尺1寸36束を並べて燃やし、1時間ほどで燃え尽きたのち、まだ30cm程に火の粉があがる上を、御嶽教の行者が素足で渡り歩きます。行者に続き一般参拝者も渡ることができます

また、高さ5m程の櫓を組み、はしごをかけ、刃渡り1m前後の脇差しを30cm間隔に15本、刃を上に向けて木綿のロープで結び付け、それを素足で登りつめます。怪我ひとつしないのは精神統一を極めた神業だそうです。

白蛇神社(松尾宇蛇神社)
◇上田市上田3139
◇JR長野新幹線・しなの鉄道「上田駅」下車~車8分
◇公式サイト:https://www.ne.jp/asahi/hakuja/jinja/NewFiles/newgosaijinphoto.html
◆「白蛇神社」(信州上田観光協会):https://ueda-kanko.or.jp/spot/shirohebishrine/

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

毎年恒例の御嶽山火渡り祭です。御嶽教の行者が素足で火渡りする姿は全国に放映され、GW初期の風物詩になっています。観光をご予定の方は日時をご確認のうえお出かけください。
読者の皆様、お体ご自愛専一の程
筆者敬白

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