2022.09.19
9月
雑節・歴注・撰日

令和4年(2022)9月22日 社日(しゃじつ)です。

■9月22日「社日」です。■

200130_31.jpg社日:しゃにち」とは雑節の一つで、春分と秋分に最も近い「戊(つちのえ)の日」のことをいいます。春と秋の2回あり、春の社日を「春社:しゅんしゃ・はるしゃ」、秋の社日を「秋社:しゅうしゃ・あきしゃ」ともいいます。

「戊:つちのえ・ぼ」は「土」の意。農家では春社は種蒔きの時期にあたり、秋社は収穫の時期にあたります。そのため社日は重要な節目の日とされるようになりました。
 
200203_20.jpg「社」は、生まれた土地の守護神である土地神さまの「産土神:うぶずながみ」のこと。この日、産土神に参拝し、春には五穀の種を供えて豊作を祈り、秋には収穫のお礼参りをします。
地方によっては、土地神は春の社日に天から降り、秋の社日に天に帰る。されていて、春の社日に「春社地神降り:しゅんしゃじがみおり」で、お社に滞在して、秋の社日には「秋社地神昇り:しゅうしゃじがみのぼり」天に帰るとされています。

出雲地方では五角形の石柱に「社日」の記述が目立ちます。これは五角形を「五穀」や「五行」と解されていて土地からの恵みをあらわしたものです。 また、春の社日にお酒をのむと耳が良くなるという習いがあります。これを「治聾酒:じろうしゅ」といいますが、その名の酒があるのではなく、単に春社に飲むお酒のことをいいます。

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
秋の「社日」です。生まれた土地の守護神である「産土神:うぶずながみ」のことです。普通に育まれた命に感謝たいものです。

読者の皆様、お体ご自愛専一の程
筆者敬白

この記事をシェアする
   

関連記事

人気のタグ

  • その他人気タグ: