■9月17日「岸和田だんじり祭」です。■
「岸和田だんじり祭り」は、元禄16年(1703)岸和田藩主:岡部長泰公が京都伏見稲荷を城内三の丸に勧請し、米・麦・豆・粟・ヒエなどの五穀豊穣を祈願したのが始まりと伝わる約300年の歴史と伝統を誇るお祭りです。
「地車:だんじり」とは、白木造りの大きな山車のこと。忠臣蔵などの精緻な彫刻が施された山車は、揃いの法被姿の若者達に曳かれ、お囃子連中を乗せて城下町を駆け回ります。行列の途中、他の山車に合うと、競い合いや衝突になることもあり「けんか祭り」「血祭り」とも呼ばれる所以です。
地車が辻々を勢いよく直角に曲がる「やりまわし」は、ブレーキの役目をする左右の前テコと、舵を取る後テコのタイミングが難しく腕の見せどころで、一番の見どころ。日が暮れると提灯を灯し、昼間の勢いとは逆にゆっくりと練り歩く雅やかさが魅力です。
地車が宮入りする「岸城神社」は、南北朝時代に京都八坂神社を勧請し、五穀豊穣を祈願する神明社を築き、産土大神として祀ったのが始まりです。後に、岸和田城主が素戔嗚尊を沼村より城内へ移し、八幡大神とともに祀り、牛頭天王社、八幡大菩薩社と呼ばれ、篤く信仰されました。
寛永年間には城主:松平康重公が境内に春日社、愛宕社、菅原社を建立し、寛永17年(1640)岡部宣勝公が城主となり、万治4年(1661)社殿を修改築するに至り、本殿と拝殿は、明治29年(1896)に旧岸和田藩民と氏子によって建てられました。
岸和田城が「千亀利(ちぎり)城」と呼ばれたことに因んで、縁結びの神としての参詣が多く、厄除け、安産の神としても信仰を集めています。昭和36年御鎮座600年祭が執り行われ、昨年平成23年は御鎮座650年祭が執り行われました。
だんじり祭りの圧巻は、岸和田祭宮入り「こなから坂」を駆け上がるだんじりの姿はとても圧巻です。
岸城神社
◇大阪府岸和田市岸城町11-30
◇南海本線「岸和田駅」徒歩8分「蛸地蔵駅」徒歩6分
◇岸城神社参考ブログ:http://www.norichan.jp/jinja/shigoto/kishigi.htm
◇だんじり祭り公式:http://www.city.kishiwada.osaka.jp/site/danjiri/
◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
勇壮な祭りで知られる「岸和田だんじり祭り」です。夏の終わりは「だんじり」といったイメージが全国的に定着したの祭礼です。また、公式HPには曲がり角での見物に関する注意事項が出ていたり、怪我人が出ないようにといったこころ配りが感じられます。
まだまだ残暑厳しい時期です。お出かけの際にはには、熱射病と怪我にご注意下さい。
季節変わり目です。読者の皆様、お体ご自愛専一の程
筆者敬白