■10月31日「ハロウィーン」です。■
11月1日はキリスト教のすべての聖人の祝日「万聖節」=「オール・ハロゥズ」(All Hallowe’en)です。この前夜祭として行われる祭りが「ハロウィーン」(Halloween) です。
ケルト人(中央アジアからヨーロッパに渡来)の1年の終りは10月31日。この夜は、死者の霊が家族を訪ねたり、精霊や魔女が出てくると信じられ、これらから身を守る為に仮面を被り、魔除けの焚き火を焚いて過ごします。
601年に法王1世が時の宣教師に、ケルト人へキリスト教改宗の策として「ケルト人の信仰から来る法である木の伐採は行わずに、木の真上にはキリストの神様がいてそのために木を信仰し続けなさい。このように広めなさい」と言ったのがハロウィーンになったきっかけです。
墓参し、蝋燭をつけるという地方もあり、墓地全体が大きなランタンのように明々と輝くさまは、日本の盆迎え火や送り火にも似ています。
アメリカでは、クリスマスに次ぐ大イベントで、かぼちゃをくり抜いたランタンを作り、魔女やお化けに変装した子供達が「ご馳走しないと悪戯するぞ」などと言いながら家々を回ってお菓子をもらいます。
ハロウィーンのシンボル「かぼちゃのお化け=ジャック・オー・ランタン」は、アイルランドに住む酒飲みのジャックという名の男の話に由来。ジャックは悪魔を騙して酒代を作ったり、木の上から降りれないようにして悪魔に悪戯していました。
ジャックは死んだ後も天国でもイタズラしたり酒を飲んでいて天国を追放されてしまいます。地獄に行くと今度は悪魔がいて、地獄にも入れてもらえません。天国でも地獄でもない暗闇を彷徨う事になってしまったジャックは、悪魔にもらった火の塊りを、カブの中に入れて提灯を作り、それを明かりにして今も彷徨っているのだそうです。アメリカでは、かぼちゃがたくさん採れたので、かぼちゃ提灯になりました。かぼちゃの顔はドクロがモデルです。
お化けに変装するのは、家の周りにいる悪霊をビックリさせるためです。いわゆる魔除けですが、いつの間にか子供達が仮装して近所の人を脅してお菓子をねだります。決まり文句は「Trick or treat!」(何かくれないと悪戯するぞ!)