■10月20日「伊賀、上野天神祭」です。■
「上野天神宮」と呼ばれる(通称:お天神さん)菅原神社は、旧上野町六千戸の産土神として、また文学の祖神として、あるいは牛馬の守護神として崇敬される菅原道真公を主神とする神社です。
古く、上野山平楽寺の伽藍神で、農耕神祇に発祥する神々を祀る神社でしたが、天正9年(1581)天正伊賀乱の後、藤堂高虎(写真)の城下町建設の際に、伊賀上野と上野城の守護神としてこの地に奉遷されました。
寛文12年(1672)1月、俳諧で身を立てることを決意した俳聖「芭蕉翁」が、その処女作「貝おほい」一巻を社前に奉納され、自らの文運を祈願しています。
毎年10月23~25日に行われる「上野天神祭」は、400数十年前に疫病が流行した際の「悪疫退散」を祈願して厄除けの鬼行列を行ったのが始まりと伝わります。
神輿の渡御に供奉する百数十体の鬼行列や、祭囃子
を奏でながら、これに続く豪華絢爛な九基のだんじりに400年の伝統を伝えます。県の無形文化財に、平成14年(2002)2月12日に国の需要無形民俗民族文化財に指定され、さらに平成28年(2016)12月1日に、全国33ヶ所の「山・鉾・屋台行事」の一つとして、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。
菅原神社(上野天満宮)
◇三重県伊賀市上野東町29
◇近鉄「上野市駅」徒歩5分
◇名阪国道「上野東IC」5分
◇伊賀上野天神祭り:http://www.igaueno.net/maturi/tenjin/index.html
◇上野天満宮参考:http://8.pro.tok2.com/~tetsuyosie/mie/igasi/ueno/ueno.html