2026.10.08
10月

令和8年(2026)10月15~16日 和歌山県新宮市、熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)例大祭「御船祭(みふねまつり)」です。

■10月15~16日 熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)例大祭「御船祭(みふねまつり)」です。■

「熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)」は、「熊野三山(くまのさんざん)」のひとつ。主祭神「熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)」と「熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)」をはじめ12柱の神々を祀り、「新宮十二社大権現」として全国から崇敬を集めています。

和歌山県田辺市本宮町の「熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)」、新宮市の「熊野速玉大社」、那智勝浦町の「熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)」の3つの神社を総称して「熊野三山」といい、それぞれの主祭神を相互に祀ることで連帯関係を結んでいます。日本全国に約3000社ある「熊野神社」の総本社です。

平成16年(2004)「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部としてユネスコ世界遺産に登録されました。

『熊野権現御垂迹縁起(くまのごんげんごすいじゃくえんぎ)』によれば、熊野権現は唐の天台山より飛行、日本国鎮西の「日子山(ひこさん、英彦山)」(福岡県)の八角の水晶の姿で降臨し、さらに伊予国(愛媛県)の「石槌山(いしづちさん、いしづちやま)」や淡路の「諭鶴羽山(ゆづるはさん)」(兵庫県南あわじ市)、紀伊国牟婁郡「切部山」を経て、熊野新宮の南に位置する「神倉山(かみくらさん、かんのくらやま)」に天降ったとされます。

熊野速玉大神は「伊邪那岐神(いざなぎ)」、熊野夫須美大神は「伊邪那美神(いざなみ)」とされていますが、もともとは近隣の神倉山の磐座(いわくら)に祀られていた神で、いつの頃からか現在の地に祀られるようになったといわれます。

神倉山の「神倉神社(かみくらじんじゃ、かんのくらじんじゃ)」は「旧宮」とも呼ばれ、これに対し熊野速玉大社は「新宮(にいぐう)」と呼ばれます。

「熊野権現」は仏菩薩が日本の神に姿をかえて、この世に現れたものとされます。「権現」とは「仏菩薩が衆生を救うために仮の姿をとって現われること」の意。神は御殿のなかの最も清浄な奥処に鎮まり、その姿を直接見ることが出来ません。そこでその姿を仮に仏に変えて人間の住む俗世界に現われるとされました。

奈良時代の末ごろには、熊野速玉大神は衆生の苦しみや病気を癒す「薬師如来」として過去世の救済を、また妃の熊野夫須美大神は現世利益を授ける「千手観音菩薩」、家津美御子大神は来世浄土へ導く「阿弥陀如来」として位置付けられました。「熊野権現信仰」は山伏や熊野比丘尼(くまのびくに)によって飛躍的な拡がりを見せました。

中世、熊野信仰の興隆に伴い、皇室・公卿・武士中心の信仰から庶民信仰へと発展しました。「熊野詣(くまのもうで)」に旅立つひとが増え、参道を行くひとの列は絶えず、熊野街道の賑わいは「蟻の熊野詣」といわれるほどでした。

◆御船祭(みふねまつり)

10月15~16日、熊野速玉大社の例大祭「御船祭(みふねまつり)」が行なわれます。熊野速玉大神が神馬に奉安され、御旅所「杉のお仮宮」に渡御し、松明の灯りのなか、「おみたま」と呼ばれる特殊な神饌などが供えられ、古儀な神事が行なわれます。

16日の午後、神輿で熊野川原まで渡御したあと、朱塗りの神幸船に乗って「御船島(みふねじま)」を目指し、先導の9隻の「早船競漕(はやぶねきょうそう)」が行なわれます。

「緒手船神事(もろたぶねしんじ)」のなかで9隻の船が競漕する船渡御(ふなとぎょ)は全国に類を見ない伝統ある神事で、神代の時代絵巻を今に伝えます。国の重要無形民俗文化財。

熊野速玉大社
◇和歌山県新宮市新宮1番地
◇JR「新宮駅」徒歩15分
◇紀勢自動車道「新宮IC」より約10分
◇熊野尾鷲道路「熊野大泊IC」より約30分
◇公式サイト:https://kumanohayatama.jp

◆「熊野速玉大社」(和歌山県公式観光サイト):https://wakayama-kanko.or.jp/spots/detail_472.html
◆「世界遺産 熊野古道」(和歌山県公式観光サイト):https://www.wakayama-kanko.or.jp/features/kumano
◆「熊野速玉大社」(熊野三山協議会):https://www.kumano-sanzan.jp/hayatama/
◆「熊野速玉大社」(和歌山県世界遺産センター):https://www.sekaiisan-wakayama.jp/know/kumano-sanzan/hayatama.html

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