■10月16~18日 愛媛「新居浜太鼓祭り(にいはまたいこまつり)」です。■
愛媛県新居浜市(にいはまし)の「新居浜太鼓まつり」は、巨大な「太鼓台(たいこだい)」が市内を勇壮に練り歩く愛媛を代表する秋祭りで、毎年10月16~18日の3日間を中心に行なわれます。「徳島の阿波おどり」「高知のよさこい祭り」と並ぶ「四国三大祭り」としても知られ、「日本三大喧嘩祭り」にも数えられます。起源は古く、平安時代まで遡るとされています。
「新居浜太鼓祭り」のいちばんの特徴は、「太鼓台」と呼ばれる巨大な山車です。地元の人びとは「太鼓(たいこ)」と呼びます。高さ6.5m、担ぎ棒の長さ12m、重さ2トンにもなる巨大な太鼓台が200人以上の「かき夫」と呼ばれる男衆によって担ぎ上げられます。
「太鼓台」は、明治中期以降から急速に大型化し始め、地域経済が発展するにしたがい、飾り幕や天幕も重厚できらびやかなものになっていきました。大型化した太鼓台を維持するのには費用がかかり、非常に重いので人力も必要です。腕力と財力をかけて地域が対抗してきた結果、豪華絢爛で勇壮なお祭りになったといえるでしょう。
「新居浜太鼓祭り」の見どころは「かきくらべ」です。通常は車輪で動かしている「太鼓台」を、地元のそれぞれの神社での宮入りや「かきくらべ会場」で、車輪を外して「かき夫」たちの力だけで担ぎ上げます。高々と担ぎ上げたり、地面に下ろさず担ぎ続ける時間を競ったりします。
「新居浜太鼓祭り」は「盆正月には帰らずとも、祭りには帰る」と全国から帰郷する人たちも多く、「新居浜っ子」は毎年、太鼓祭りを楽しみにしています。
◆新居浜太鼓祭り(新居浜市):https://www.city.niihama.lg.jp/soshiki/kankou/taikomatsuri.html