2025.10.03
10月
記念日・~の日・~週間

令和7年(2025)10月10日「目の愛護デー」です。

■10月10日「目の愛護デー」です。■

毎年10月10日は「目の愛護デー」です。昭和6年(1931)中央盲人福祉協会(ちゅうおうもうじんふくしきょうかい)は、10月10日を「視力保存デー」と定めました。昭和13年、日本眼科医会が申し出て「目の記念日」(9月18日)に改められ、その後、戦争を挟んだ昭和22年(1947)、あらためて10月10日が「目の愛護デー」として定められました。

10月10日になったのは、数字の「10」を横に倒すと眉と目に見えることから。ちなみに、「メガネの日」は、10月1日です。1001と数字を並べ、1を眼鏡のつる、0をレンズに見立てています。主催は「メガネ関連団体協議委員会(旧・日本眼鏡関連団体協議会)」です。「点字の日」(日本点字制定記念日)は、11月1日です。明治23年(1890)11月1日、東京盲学校の教師「石川倉次(いしかわくらじ)」が完成させた五十音式の点字が、点字選考委員会で採用されました。

現在、「目の愛護デー」には、厚生労働省の主催で「目の健康」に関するさまざまな啓発運動やイベントが行なわれています。目の病気に対する予防意識を高め、早期発見、治療に努めるなど、目の健康・目の衛生に関心を持つよう呼びかけています。

「目の愛護デー運動」の重点項目
(1)視覚障害の予防及び視力の保持
(2)感染性眼疾患の予防・早期治療
(3)生活習慣病による眼疾患の早期発見、早期治療
(4)角膜移植に関する正しい知識の普及

厚生労働省の報告書(令和元年度(2019))によると、視覚障害の原因疾患の
第1位は「緑内障(りょくないしょう)」です。緑内障は、目と脳をつなぐ視神経が障害され、徐々に視野障害が広がってくる病気で、40歳以上の約20人に1人は緑内障と考えられています。
第2位は「網膜色素変性症(もうまくしきそへんせいしょう)」です。網膜に異常がみられる遺伝性の病気、夜盲(やもう)、視野狭窄(きょうさく)、視力低下が特徴的な症状です。
第3位は「糖尿病網膜症(とうにょうびょうもうまくしょう)」です。糖尿病の合併症のひとつ。自覚症状があらわれにくく、失明の危険があります。

これらの病気は、症状を自覚しづらく、いちど進行してしまうと治療での視力回復が難しい病気です。早期発見・早期治療がなにより重要になってきます。年に1回は「眼底検査(がんていけんさ)」眼科での検診を受け、目の健康が保たれているかどうかをチェックすることが大切です。

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

「目の愛護デー」では、目の健康のほかに、「角膜移植」に関する正しい知識の普及活動もしています。角膜が病気やケガなどで傷ついたり、白く濁ると、視力が低下し、場合によっては失明してしまいます。「角膜移植」を待つ人は全国に現在約2000人いるそうです。
◆角膜移植とアイバンク(日本アイバンク協会):https://j-eyebank.or.jp/eyebank.php
「目の愛護デー」を機にアイバンクについてもぜひ調べてみてください。
筆者敬白

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