2024.10.19
10月

令和6年(2024)10月26日「天理教本部 秋季大祭」です。

■10月26日「天理教本部 秋季大祭」です。■

「天理教(てんりきょう)」は、日本で江戸時代末に成立した新宗教のひとつで、「天理王命(てんりおうのみこと)」を崇拝の対象とします。天理王命は「親神(おやがみ)」「親神様(おやがみさま)」とも呼ばれます。

教祖・中山みきが40歳のとき、親神天理王命が天降りて憑依し、中山みきが親神のやしろと定まり、その口を通して親神の意志が伝えられました。天理教はこの日を立教の元一日と定めています。教祖は90歳で亡くなり、肉体としての身は隠しましたが、その魂は今でも現世に生きて人々の暮らしを見守っているという信仰があります。神道本局から神道直轄六等教会設立認可。「神道天理教会」として布教が公認されました。

明治18年、教祖78歳のとき、人類発祥の場所「ぢば」が示されました。これを「ぢば定め」と呼びます。天理教の教えでは、人間の命の発祥地の中心を「ぢば(地場)」と称し、教祖の「ぢばさだめ」という啓示でその場所を定めています。現在の天理教教会本部は、この「ぢば」を中心に建られ「おぢば」と呼ばれています。

人がこの地を訪れることは、故郷に帰ることであるということから「おぢばがえり」と呼んでいます。天理駅や天理市内の信者詰所等には「お帰りなさい」や「ようこそおかえり」などという看板が立てられています。

奈良県天理市は、天理教とともに発展した町で、市内には天理教本部をはじめとした宗教施設が多く立地します。日本最古の山の辺の道が通じ、石上神社、長岳寺、大和神社をはじめとする由緒ある名刹、古墳など数多くの歴史資産が点在する古代史の里です。

天理市内にある「天理教本部」は、神殿周辺を中心に教化教育、宿泊、広報関係、医療関係など、数多くの施設が設置され、信者だけでなく一般の人々に開放している施設もあります。毎月の祭典日や週末には、大勢の参拝者で賑わいます。

天保9年(1838)10月26日に天理教の教えが始まったことにちなんで、毎年10月26日に秋季大祭が行われます。教祖を慕う多くの人々が、世界中から帰り集います。

天理教教会本部
◇奈良県天理市三島町1-1
◇「天理教」公式サイト:https://www.tenrikyo.or.jp

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