■10月23日「電信電話記念日」です。■
「電信電話記念日(でんしんでんわきねんび)」は、明治2年(1869)10月23日に東京-横浜間の電信線架設工事に着手したことにちなむ、毎年10月23日の記念日です。
昭和25年(1950)5月に当時の電気通信省が「電信電話記念日」を制定しました。
もともと電気通信省の前身の逓信省(ていしんしょう、1885-1943年、通信および海運などに関する行政を担当した中央官庁)においては、「逓信記念日」が制定されていました。「逓信記念日」は4月20日で、郵便事業の創業にちなんで選定され、記念日事業は電信電話を含む逓信事業全体を包括する内容でした。
ところが、昭和24年(1949)6月に逓信省が郵政省と電気通信省の2省に分離した際、いままでの「逓信記念日」である4月20日は「郵政記念日」として郵政省に受け継がれたので、電気通信省独自の記念日が望まれるようになり、10月23日の「電信電話記念日」が制定されるに至りました。
当初は電気通信省の省名にあわせて「電気通信記念日」と称しており、昭和27年(1952)の日本電信電話公社(電電公社)設立後もそのままの名称でした。昭和31年(1956)、日付は10月23日のままで一般的な「電信電話」の呼称を取り入れて「電信電話記念日」とし、今日まで続いています。
◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
平成・令和の時代、逓信省も郵政省も電気通信省も、総務省の管轄下にあります。現在の「総務省」の名称は、むしろ本来の「逓信省」という名のほうがふさわしいかもしれません。
10月後半、二十四節気「霜降」の頃です。季節の変わり目です。
皆様、お体ご自愛専一の程
筆者敬白