2024.10.11
10月

令和6年(2024)10月18~20日 伊賀「上野天神祭(うえのてんじんまつり)」です。

■10月18~20日 伊賀「上野天神祭(うえのてんじんまつり)」です。■

三重県伊賀市の「菅原神社(すがわらじんじゃ)」は、旧上野町六千戸の産土神として「上野天神宮(うえのてんじんぐう)」「お天神さん」「天神さん」と呼ばれ、主神の「菅原道真公」は文学の祖神あるいは牛馬の守護神として崇敬されています。

古く、上野山平楽寺の伽藍神(がらんじん、寺院を守護する神)で、農耕神祇(のうこうじんぎ)に発祥する神々を祀る神社でした。天正9年(1581)、「天正伊賀の乱」の後、藤堂高虎(とうどうたかとら)の城下町建設の際に、伊賀上野と上野城の守護神としてこの地に奉遷されました。

寛文12年(1672)1月、俳諧で身を立てることを決意した俳聖「松尾芭蕉(まつおばしょう)」が、処女作「貝おほい」一巻を、生まれ故郷の氏神さま「天神さん」に献納し自らの文運を祈願しました。菅原神社(上野天神宮)が、文学の神として広く敬われているのは、芭蕉の立志の祈願社だというのも理由のひとつでしょう。

◆上野天神祭(うえのてんじんまつり)

菅原神社(上野天神宮)の例大祭は毎年10月25日。その25日までの直近の日曜日を中心に「上野天神祭(うえのてんじんまつり)」が行われます。

「上野天神祭」は、一説には、四百数十年前に疫病が流行した際の「悪疫退散」を祈願して厄除けの鬼行列を行ったのが始まりと伝わります。神輿の渡御に供奉する百数十体の鬼行列や、祭囃子を奏でながら、これに続く豪華絢爛な9基のだんじり(楼車)に400年の伝統を伝えます。

「上野天神祭のダンジリ行事」として、平成14年(2002)に国の重要無形民俗文化財に指定され、さらに平成28年(2016)、全国33ヶ所の「山・鉾・屋台行事」のひとつとして、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。

菅原神社(上野天満宮)
◇三重県伊賀市上野東町2929
◇伊賀鉄道「上野市駅」徒歩約5分
◇名阪国道「上野東IC」または「中瀬IC」約5分
◇公式サイト:https://www.sugawara25.jp

◆「上野天神祭」公式サイト:https://ueno-tenjin-matsuri.jp

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