■10月10日「目の愛護デー」です。■
毎年10月10日は「目の愛護デー」です。昭和6年(1931)中央盲人福祉協会が定めた「視力保存デー」が、その後、昭和22年(1947)「目の愛護デー」と改められ、現在は厚生労働省主催で目の健康に関するさまざまな啓発運動やイベントが行われています。
10月10日の日になったのは、数字の「10」を横に倒すと眉と目に見えることから。この日、厚生労働省は、眼疾患等に対する予防意識を高め、眼疾患の早期発見、治療など、目の衛生に関する注意を呼びかけています。
目の愛護デー運動の重点項目
(1)視覚障害の予防及び視力の保持
(2)感染性眼疾患の予防・早期治療
(3)生活習慣病による眼疾患の早期発見、早期治療
(4)角膜移植に関する正しい知識の普及
令和元年度(2019)の厚労省の報告書によると、視覚障害の原因疾患の
第1位は緑内障(目と脳をつなぐ視神経が障害され、徐々に視野障害が広がってくる病気。40歳以上の約20人に1人は緑内障と考えられている)
第2位は網膜色素変性(網膜に異常がみられる遺伝性の病気、夜盲、視野狭窄、視力低下が特徴的な症状)
第3位は糖尿病網膜症(糖尿病の合併症のひとつで、自覚症状があらわれにくく失明する危険がある)
でした。これらの病気は、症状を自覚しにくく、一度進行してしまうと治療をしても視力を回復することが難しい病気ですので、早期発見・早期治療がなにより重要です。
自覚症状がなくても、年に1回は眼底検査や眼科での検診を受け、病気にかかっていないかどうかをチェックすることが大切です。
◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
「目の愛護デー」では、目の健康のほかに、角膜移植に関する正しい知識の普及も目指しています。角膜は眼球の最も外側にある組織で、角膜が病気やケガなどで傷ついたり、白く濁ると、視力が低下し、場合によっては失明してしまいます。角膜移植を待つ人は全国に現在約2000人いるそうです。
◆「角膜移植とアイバンク」(日本アイバンク協会):https://j-eyebank.or.jp/eyebank.php
「目の愛護デー」を機にアイバンクについてぜひ調べてみてください。
筆者敬白