■10月1~7日「全国労働衛生週間」です。■
「全国労働衛生週間(ぜんこくろうどうえいせいしゅうかん)」は、労働者の健康管理や職場環境の改善など、労働衛生に関する意識を高め、職場での自主的な活動を促して労働者の健康を確保することなどを目的に、毎年10月1日から7日まで実施されます。主唱者は厚生労働省と中央労働災害防止協会で、各職場で職場巡視やスローガン掲示、労働衛生に関する講習会・見学会の開催など、さまざまな取り組みが展開されます。
労働衛生に関する具体的な取り組みとは、
・高齢の労働者をはじめとした労働者の健康管理
・長時間労働による健康障害の防止対策
・メンタルヘルス対策
・病気を抱えた労働者の治療と仕事の両立支援の仕組み整備
・法令に基づく化学物質対策の取り組みの徹底
など、誰もが安心して安全に働ける職場環境づくりのことです。
厚労省によると、令和5年度(2023)中に過重労働が原因で脳・心臓疾患で亡くなった人は、労災認定されただけでも56人、精神疾患を患って自殺や自殺未遂に至った人は79人に上ります。
労働衛生の意識を高めることは、働く人や家族、一人ひとりの安心・安全、ひいては社会全体の暮らしやすさに繋がります。
◆中央労働災害防止協会(中災防):https://www.jisha.or.jp
◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
7月の「全国安全週間」は「労働災害」の防止のため、10月の「労働衛生週間」は「労働衛生」に関する意識の向上のため設けられています。職場の環境改善は、自分や家族の生活を守ることでもあります。これを機会に職場環境や働き方をあらためて見直しましょう。
筆者敬白