2023.10.24
10月

令和5年(2023)10月29日「福岡、香椎宮(かしいぐう)秋季例祭」です。

■10月29日「福岡、香椎宮(かしいぐう)秋季例祭」です。■

香椎宮(かしいぐう)」は、仲哀天皇9年(200)神功皇后が自ら祠を建て、仲哀天皇の神霊を祀ったのが起源と伝わります。四柱の御神体である仲哀天皇、神功皇后、応神天皇、住吉大神を御祭神として祀ります。

仲哀天皇(上)と神功皇后

「香椎」の名は、敷地内に香ばしい香りの「棺懸(かんかけ)の椎」が立っていた事に由来。また一説には、仲哀天皇が熊襲征伐のため筑紫に行った際、土地の人々が香ばしい椎の菌(シイタケ)を献じたとも言われています。「香椎神宮」と呼ばれることも。

養老7年(723)神功皇后自身の神託により、朝廷が社殿の造営を始め、翌年の神亀元年(724)に竣工しました。この2つの廟をもって「香椎廟」とします。延喜式神名帳の記載はありませんが、『日本書紀』の続編とされる『続日本紀』などには「香椎廟」「香椎宮」「樫日廟」などと書かれています。

明治時代に官幣大社となり、終戦までは勅祭社に指定され、現在でも10年に1度「吉日」を選定し、宮内庁より勅使が遣わされています。皇室の崇敬篤く、三重の伊勢神宮、京都の石清水八幡宮、福井の氣比神宮とともに「四所宗廟(ししょそうびょう」「本朝四所」のひとつに数えられます。

神功皇后自らが植えられたという御神木の綾杉(あやすぎ)は「ちはやふる香椎の宮のあや杉は神のみそきにたてる成けり」(新古今和歌集)と詠まれた老木です。
香椎宮境内には「不老水(ふろうすい)」が湧くことでも有名です。

「秋季例祭」は、秋の神事で、流鏑馬・獅子楽・踏歌・生花などが奉納されます。

香椎宮
◇福岡県福岡市東区香椎4-16-1
◇JR「香椎神宮駅」徒歩4分
◇JR「香椎宮前駅」徒歩12分
◇福岡都市高速「香椎浜ランプ」約10~15分
◇公式サイト:https://kashiigu.com

不老水
◆環境省 名水百選(昭和60年選定)「不老水」:https://water-pub.env.go.jp/water-pub/mizu-site/meisui/data/index.asp?info=83
◆「不老水」(福岡県観光WEB):https://www.crossroadfukuoka.jp/spot/12594

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

香椎宮には不老不死の「不老水」が湧く水源があります。由緒は武内宿禰(たけしうちのすくね、たけうちのすくね)が、この湧水を仲哀天皇、神功皇后への料理に使い、自分の食事やお酒を作るのにもこの水を使っていました。そのおかげか武内宿禰は300歳とも360歳ともいわれるほど長寿だったと伝わります。
湧水は香椎宮本殿から住宅街を経て山の手へ徒歩13分ほど行ったところにあり、水源には祠が建てられています。
参詣の際には是非お持ち帰り下さい。開門時間は10:00~15:00。1グループ(1家族)2Lペットボトル2本までだそうです。
筆者敬白

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