2023.10.19
10月

令和5年(2023)10月22日 京都、平安神宮「時代祭(じだいまつり)」です。

■10月22日 京都、平安神宮「時代祭」です。■

平安神宮(へいあんじんぐう)」の祭神「桓武天皇」は、光仁天皇の皇子として天平9年(737)に誕生。天応元年(781)第50代天皇として即位しました。

天皇は平城京の規模が小さく、日本の国都として適していないと察し、まず山背国(山城国)乙訓郡長岡に都を移しました。
さらに最も都に適したところとして、延暦12年(793)葛野・愛宕両郡を選んで都の造営をはじめました。翌13年10月22日、新京に移った天皇はここを「平安京」と称し、延暦15年に大極殿(だいごくでん)において「百官の拝賀(ひゃっかんのはいが)」を受けました。

桓武天皇は在位25年の間、律令を正し難民を救済し文教を興して内政を整えるとともに、広く海外とも交易し我が国の発展に努めました。以来、京都は明治に至る1千余年の間、日本の国都として栄えてきました。

延暦25年(806)に崩御。御陵は京都伏見区桃山の柏原陵(かしわばらのみささぎ)です。

平安神宮は、平安遷都1100年を記念して、明治28年(1895)に創建されました。

創建当時、京都の衰退ぶりは目を覆うものがありました。幕末の戦乱で市街地は荒廃し、明治維新によって事実上首都が東京へ遷ったことは人々の心に大きな打撃を与えたのです。

京都を救ったのは京都復興への市民の「情熱」と、全国の人々の京都に対する「思い入れ」でした。数々の復興事業を展開し、教育・文化・産業・生活など、すべての面において新しい京都が模索され、同時に古き良き京都の維持継承に力が注がれました。

時代祭」は、創建当時を伝える祭で、京都の誕生日10月22日に行われます。

京都全市域から参加の市民組織・平安講社による「時代行列」は、明治維新から平安時代へとさかのぼる一大絵巻です。
維新期の西洋兵式教練の鼓笛隊を先頭に、弓箭組、徳川城使上洛式、豊公参朝式、信長の上洛式、流鏑馬、藤原時代の文官の参朝式、延喜式官出陣式、延暦文官参朝式、各時代の女性風俗、平安神宮の鳳輦などの行列が、京都御所建礼門(けんれいもん)前から平安神宮応天門(おうてんもん)まで続きます。

平安神宮
◇京都市左京区岡崎西天王町97
◇京阪鴨東線「神宮丸太町駅」徒歩約15分
◇市営地下鉄東西線「東山駅」徒歩約10分
◇市営バス「岡崎公園 美術館・平安神宮前」「岡崎公園 ロームシアター京都・みやこめっせ前」徒歩3分、「東山二条・岡崎公園口」徒歩7分
◇公式サイト:https://www.heianjingu.or.jp

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

毎年、「季節のお便り」を書いていて、鞍馬の火祭、平安神宮の時代祭の頃になると、めっきり秋の深まりを感じ、北の方から雪の便りが聞こえてきます。
朝夕の冷え込みがきつくなってきました。日中は過ごしやすい日が続いています。油断して風邪などお召しにならないように、お身体ご自愛専一の程
筆者敬白

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