2019.11.07
11月
雑節・歴注・撰日

11月10日「三隣亡(さんりんぼう)」です。

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■11月10日「三隣亡」(さんりんぼう)■
もともと三隣亡は、保呂風日※(ほろぶにち)に代表される「七個の悪日」の一つ。この日に棟上げ、建築を行うと、三軒隣まで焼き滅ぼすといわれる建築に関する凶日とされます。

※保呂風日とは、宣明暦(せんみょうれき=中国暦=貞観4年(862)頃)の時代に、伊勢暦などにあった暦注のこと。


江戸時代の雑書などには「三輪宝」と記され、「屋立てよし、蔵立てよし」と書かれていて、もともと目出度い日でした。これがいつ頃からか「屋立てあし、蔵立てあし」に変わってしまいました。

このように由緒のはっきりしない暦注ではありますが、六曜とともに幕末の庶民の間で流行し、明治時代の「おばけ暦」に記載されていました。現在では、どの暦にも「三隣亡」は記載されています。

三隣亡の日取りは、節切りで決まっています。節切りとは、二十四節気を基にした選日法の一つです。

・正月…亥の日 ・2月…寅の日 ・3月…午の日
・4月…亥の日 ・5月…寅の日 ・6月…午の日
・7月…亥の日 ・8月…寅の日 ・9月…午の日
・10月…亥の日・11月…寅の日・12月…午の日

建築関係者の大凶日とされていますが「高い所へ登ると怪我をする」とか、「引越しは火事になる」などど言われます。
迷信だと気にしないよりも、注意するに越したことはありません。また、結納や建前は避けた方がいいでしょう。

 

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