■11月24日「とおかんや」(十日夜)です。■
「とおかんや」とは、旧暦10月10日の夜に行なわれる行事のことです。主に東日本で、稲刈りが終わった旧暦10月10日、田の神が山へ帰っていくのを送り、秋の収穫を祝う風習が残っています。
また、「十日夜:とおかんや」には月見する習慣がありました。旧暦8月15日「十五夜」、旧暦9月13日「十三夜」、とともに「三月見」ともいわれ、3夜とも晴れると良い事があると伝わります。
この月見の風習が行われていたのは、埼玉・群馬・栃木などの東日本地域。十日夜には里芋の茎を芯にして稲藁を束ねた「藁づと」と呼ぶ槌を子供たちが持ち「とーかんや、とーかんや。宵飯食って、ぶったたけ」と囃子文句を唄いながら、藁づとで地面を叩いて集落の各戸を廻ります。
地面を叩くのは、地面を盛り上げて作物を荒らすモグラを追い払うためです。一年の収穫を終え、気が衰えた大地、土地の神様を励ますの意もあるようです。
◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
元々お月見の日だったのを、子供達も参加できる風習として伝わったようです。こんな時期に選挙などしていないで、この時期のんびり月見になどしたいものです。世間ではこれからがクリスマス商戦!これからが世知辛い11月下旬です。
時節柄、お体ご自愛専一の程
筆者敬白