2024.11.14
11月
二十四節気

◆二十四節気◆令和6年(2024)11月22日「小雪(しょうせつ)」です。◆

◆二十四節気◆令和6年(2024)11月22日「小雪(しょうせつ)」です。◆

11月22日4時56分「小雪」です。旧暦10月、亥(い)の月の中気で、立冬後15日目。天文学的には太陽が黄経240度の点を通過するときをいいます。

「小雪(しょうせつ)」とは、寒さいまだ深まらず、雪いまだ大ならざるなりの候、小雪は字の如く「雪はさほど多くない」という意味です。暦便覧では「冷ゆるが故に雨も雪と也てくだるが故也」と説いています。

降っても雪は多くはないものの、遠い山嶺の頂きを眺めると白銀の雪が望めます。みかんが黄ばみはじめ、収穫の頃です。紅葉は終わりを告げ、徐々に寒さが厳しくなります。朝夕に「木枯らし」が吹き、冬の到来が近いと感じる頃です。

立冬から小雪にかけて、日光山輪王寺(にっこうさんりんのうじ)、彦根城(ひこねじょう)などの名勝旧跡で、松の木に「こも巻き」を施したり、金沢の兼六園(けんろくえん)、東京の浜離宮(はまりきゅう)では「唐崎松(からさきまつ、からさきのまつ)」「雪吊り(ゆきつり)」の設営が始まったりと、冬の備えの便りが届きます。

◆小春日和(こはるびより)

「小春」は、旧暦10月の別称で、「小六月(ころくがつ)」ともいいます。「小春日和」とは、この時期の風のない陽気のいい日和のことです。寒いけれど麗(うら)らかな空を「小春空(こはるぞら)」、湖畔や海の波のおだやか状態を「小春凪(なぎ)」と呼びます。

◆木枯らし(こがらし)

小雪の頃、「木枯らし」が吹きます。地域の季節風にはそれぞれ呼び名があり、西日本の「乾風(あなじ)」東海道の「べっとう」など主に「颪(おろし)」と呼ばれています。関東の赤城颪・筑波颪、関西の六甲颪や富士颪など山から平地に吹き抜ける「空っ風」のことで、この季節から冬にかけて吹くのが「木枯らし」です。

おだやかな「小春日和」もあれば、木枯らしの日もあります。これからの厳しい冬を予感しているようです。

◆◆「七十二候」◆◆

初候◆「虹蔵不見」(にじ かくれて みえず)
虹を見かけなくなる時節。
次候◆「朔風払葉」(さくふう はを はらふ)
北風が木の葉を払いのける時節。朔風(さくふう)=北から吹いてくる風。北風。朔吹とも。
末候◆「橘始黄」(たちばな はじめて きなり)
ようやく橘の葉が黄葉し始める時節。 黄ばむ=黄葉する。

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

暦の上では冬に入って初めての二十四節気「小雪」です。紅葉前線も南下している報道です。近年では10月末のハロウィンを境に、世間ではクリスマスや年末の準備といった雰囲気になってきました。
残すところ1ヶ月少しで来年になります。
読者の皆様、雪の降る地域では、樹木も越冬に備えて冬支度です。
日没になると急に冷え込むこの頃です。薄着でお風邪などお召しにならないよう、お体ご自愛専一の程
筆者敬白

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