2024.11.02
11月
記念日・~の日・~週間

令和6年(2024)11月9日「太陽暦採用記念日」です。

■11月9日「太陽暦採用記念日」です。■

「太陽暦(たいようれき)」とは、地球が太陽の周囲を一回りする時間を1年と定めた暦で、「陽暦」あるいは「新暦」ともいいます。太陽の黄道上の運行、季節の交代する周期をもとに作られた暦法で、一太陽年(一回帰年)の長さに基づき暦年を設定し、月の運行(満ち欠け)による周期は考慮しません。

明治5年(1872)11月9日、それまでの太陰暦(旧暦※月の運行を基準とする)を廃止して太陽暦(新暦)を採用するという詔書(しょうしょ)が出され、西暦を基準にすることになりました。

そのため、明治5年12月2日でその年が終わりになり、本来なら12月3日になる翌日が突然、明治6年1月1日になったのです。

準備期間がほとんどなかったので国内は混乱しましたが、福澤諭吉などの学者は合理的な太陽暦を支持し、普及させるための書物を著したりしました。

ちなみに、改暦せずに翌年を迎えた場合、旧暦でいう「閏月(うるうづき:太陰太陽暦で、ある月が終わったあとに、続いてもう一度繰り返す同じ月のこと)」のある年でした。閏月があると1年は13ヶ月になります。当時、財政難だった明治政府は、公務員の年13回の給料支払いを回避したかったのが本音かもしれません。太陽暦に改暦の結果、公務員2ヶ月分の給料を節約できた計算になります。

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

いつの時代も政府は、目先の都合ばかりに目を奪われがちです。年号が変わり令和になっても、喫緊の課題への対応と、長期的な展望を要する課題への取り組みをしっかり区別せず、打ち出す政策がすべて場当たり的な印象を拭えません。
太陰暦から太陽暦に替わっても、春夏秋冬の訪れに変化はありません。いつの世になっても、四季を楽しみ日々の生活にメリハリを持たせましょう。
季節の変わり目です。お体ご自愛専一の程
筆者敬白

この記事をシェアする
   

関連記事

人気のタグ

  • その他人気タグ: