■11月26日~12月2日「小犯土(こづち)」です。■
11月26日から小犯土です。小犯土は大犯土の7日間に8日目の間日を経たあと9~15日目の7日間を指します。この期間を犯土(つち)として前半を大犯土、後半を小犯土としました。
◇期間中慎む作業◇
「犯土:つち」の期間は大地に感謝して、五行説の地(土)の力を養う日とされています。おのずと「土を犯してはならない」とされ、穴掘り、井戸掘り、築堤、築墓などの土木工事、種蒔き、下刈り、伐採など土木作業の一切を慎む日とされます。
特に屋敷内の土木作業は災いを招くとされ、屋敷の家主が災を被ります。
◇木々の低調な時期◇
野山の木々にも活発な時期と低調な時期があります。大犯土・小犯土期間中は、樹木にとって低調な時期にあたり、この時期に伐採すると、材木には虫が入りやすく早く腐りやすいとされています。除伐、下草刈り、造園なども避けたほうがよく、新築では竣工を急ぐとせっかくの材木が早く腐ってしまいます。
科学的な根拠の有無は別にして、経験的に林業の方や日本家屋の大工の方や寺社仏閣を扱う宮大工の方々は犯土の習慣をとても尊重するそうです。
◇◇◇◇編集後記◇◇◇◇
暦には科学的な根拠の少ないものも数多く残っています。根拠が無いから迷信とは思わず、経験的なデータとしての暦に従って、トラブルや不慮の事故を防ぎましょう。大自然の法則はまだまだ解明されていない自然現象も数多くあるのです。
二十四節気では小雪で、季節は本格的な冬に入ります。この頃晴天続きから、秋の長雨の時期に入って、季節の変化から体調を崩す方をお見受けします。時節柄お体ご自愛専一の程
筆者敬白