2021.11.18
11月
民俗行事・国民儀礼
雑節・歴注・撰日

令和3年(2021)11月21日 二の酉(にのとり)です。

■11月21日「二の酉」です。■

201108_8.jpg酉の市は、11月の酉の日に行われる「鷲神社:おおとりじんじゃ」に祀られる開運招福の守り本尊「鷲妙見大菩薩:わしみょうけんだいぼさつ」です。正式には酉の市と書いて「とりのまち」と読み、酉の祭(とりのまち)、大酉祭とも。「おとりさま」と呼ばれ親しまれています。

最初の酉の日を「一の酉」次の酉の日を「二の酉」その次を「三の酉」といいます。今年は三の酉がない年です。

「一の酉」は、11月9日(火)
「二の酉」は、11月21日(日)
「三の酉」今年はありません。


131026_26.jpg鷲神社:おおとりじんじゃ」に祀られる開運招福の守り本尊「鷲妙見大菩薩:わしみょうけんだいぼさつ」は、「鷲大明神:おとりさま」と呼ばれ親しまれています。

鎌倉時代の文永2年(1265)宗祖・日蓮大聖人が上総国鷲巣(かずさのくにわしのす=千葉県茂原市)の小早川家(現在の大本山・鷲山寺)に滞在の折、国家平穏を願って祈ったところ「にわかに明星(金星)が動き出して、不思議な力をもってして現れ出でた」と伝わります。

それは、11月酉の日のこと。七曜の冠を戴き、宝剣をかざして、鷲の背に立つ姿から「鷲大明神」「おとりさま」と呼ばれてきました。

浅草酉の市は、酉の寺「長國寺」の「妙見大菩薩」ご開帳の法要で始まります。今年の二の酉は「21日の午後11時55分」半鐘が打ち鳴らされ本堂へ入堂。本堂前には参詣者が集まります。「27日の午前0時」一番太鼓を合図にご開帳の読経が始まり「鷲妙見大菩薩のご開帳」です。

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住職が宝剣を振り、本堂内を浄めた後、本堂前に集まった参詣者に宝剣を振り、祭りに関わる一切の難を祓って安全を祈念します。

白装束の僧侶「祈祷師」による大迫力の「開運招福の祈祷」の後、熊手商の音頭で参詣者全員が威勢のよい開運手締めを打ちます。多いときには千人を越す人が集まります。

鷲妙見大菩薩ご開帳の間、特別祈願の祈祷を終日行っています。特に酉の市が始まる深夜午前0時ご開帳法要直後の「一番祈祷」には多くの祈願者が集まります。祈祷のあと「開運のお札」を受け、客殿で赤飯と煮〆の軽い「お斎:おとき」を頂きます。

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午後24時「ご開帳の法要」が執り行われます。終日、多くの参詣者と縁を結んだ「鷲妙見大菩薩」が安置される厨子の扉を静かに閉じて、酉の市の終了です。

酉の市(参考:二の酉)
◇東京都台東区千束3-19-6
◇法華宗鷲在山長國寺境内
◇東京メトロ日比谷線「三ノ輪駅」徒歩9分
◇東京メトロ日比谷線「入谷駅」徒歩7分
◇酉の市

 

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