2025.05.01
5月
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令和7年(2025)5月8日「世界赤十字デー」です。

■5月8日「世界赤十字デー」です。■

「世界赤十字デー(せかいせきじゅうじデー、英:World Red Cross and Red Crescent Day)」は、「赤十字」を創設したアンリ・デュナンの誕生日(1828年5月8日生まれ)にちなんだ国際デーです。

1859年、第二次イタリア独立戦争のさなか、ロンバルディア地方のソルフェリーノが戦場となりました。当時、農業開拓のビジネスでソルフェリーノを訪れていたデュナン青年は、そこで4万人にのぼる死傷者を目の当たりにしたのです。

そのとき彼は「傷ついた兵士はもはや兵士ではない、人間である。人間同士としてその尊い生命は救われなければならない」という信念を抱きました。これが赤十字運動が始まるきっかけです。

赤十字のマークは、デュナンの祖国スイスの国旗の赤と白を反転させたものです。十字のマークは東洋では「福徳」を、西洋では「仁義」を意味するといわれています。

赤十字は「人道・公平・中立・独立・奉仕・単一・世界性」という7つの普遍的な原則のもと、世界最大のネットワークを駆使し行動する人道機関です。国境、宗教、人種を超えて、人の命の尊厳を守るため、様々な人道的活動を推進しています。

1863年創設された「赤十字国際委員会(せきじゅうじこくさいいいんかい:ICRC)」は、戦時における中立かつ人道的な活動を行う国際機関として、第一次世界大戦と第二次世界大戦で戦争捕虜や被災者救援のために大きな貢献をし、1917年と1944年に「ノーベル平和賞」を受賞しました。デュナンは、ノーベル平和賞の第1回の受賞者です。

デュナンは人道支援や負傷者の看護だけではなく、地球上から戦争をなくそうと決心したのですが、現在その願いは実現からほど遠い状態で、まったく成就していません。

「日本赤十字社」は、広く世界で活動する赤十字の組織のひとつで、明治10年(1877)に設立された「博愛社」という救護団体が前身です。明治19年(1886)日本政府は「ジュネーブ条約」に加入しまし。翌年、明治20年(1887)博愛社は「日本赤十字社」と改称。

日本赤十字社は、西南戦争における負傷者救護で初めての活動を行なって以来、「人間を救うのは、人間だ」のスローガンのもとに、国内外における災害救護をはじめ、苦しむ人を救うために幅広い分野で活動しています。

◆日本赤十字社:https://www.jrc.or.jp

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

振り返ると日本はたびたび災害に見舞われました。そのたびに赤十字は被災地にかけつけ、物資を運び、人道救援活動を続けてきました。献血や寄付など、災害が起こるたびに率先して活動しているにもかかわらず、赤十字の存在は目立ちません。「世界赤十字デー」を機に赤十字の活動や謂われを振り返ってみましょう。
季節の変わり目です。読者の皆様、お体ご自愛専一の程
筆者敬白

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