■5月11日「長良川鵜飼開き」です。■
1300年の歴史と伝統を誇る「長良川の鵜飼」は、毎年5月11日~10月15日の期間に行なわれます。※中秋の名月の日前後は鵜飼休み(令和6年は9月17日)、そのほか増水等で鵜飼ができない日があります。
長良川の鵜は、野生で生息している海鵜を飼い慣らし、2~3年にわたって訓練したもの。宮内庁に属する長良川の鵜匠は、代々続く世襲制により技を受け継いでいます。鵜匠は鵜と共に生活を送りながら、鵜飼の季節には伝統装束を身に纏って漁を行ないます。
「名水百選」に選定されている清流長良川で長良川鵜飼は行われています。暗闇の中、赤々と燃えるかがり火を川面に映し、鵜匠と鵜が一体となって繰り広げる古典漁法「鵜飼」は、現在を忘れ千古の昔にタイムスリップしたような幽玄の世界へと誘います。
鵜飼は古くから時の権力者たちに保護されてきました。織田信長は「鵜匠」という地位を与え鵜飼を保護しました。徳川家康はたびたび岐阜を訪れ鵜飼を見物、手厚く保護しました。
古風な伝統衣装は、かつて宮中行事であった頃の面影が残り、歴史の古さを物語っています。夜7時頃からかがり火の炎に照らされながら、川面の上を鵜舟が狩り下ると、鵜は鵜匠の巧みな手綱さばきに導かれて次々と水に潜って鮎を捕らえます。
6隻の鵜舟が横一列に並び、鵜匠が「ホウホウ」と声を掛けながら鮎を浅瀬に追い込み、一斉に獲る鵜飼のクライマックス「総がらみ」はまさに壮観。この期間、観覧船が出て鵜飼の様子が見られます。
開催地
◇岐阜市湊町1-2
◇JR東海道本線・名鉄「岐阜駅」バス
◇東海北陸自動車道「各務原IC」車20分
◆アクセス、開催期間、観覧船予約など詳しい紹介は以下のサイト:
ぎふ長良川の鵜飼(岐阜市鵜飼観覧船事務所):https://www.ukai-gifucity.jp/Ukai/
◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
テレビで報道される、風情ある鵜飼はいちどは見に行きたいものです。鵜飼は伝統的な道具や衣装で歴史と季節を感じさせる行事で、観光目的で約5ヶ月間開催されています。夕方から観覧船に乗っての鵜飼見物は絶好の夕涼みです。是非お出かけください。
読者の皆様、時節柄お体ご自愛専一の程
筆者敬白