■5月10日「笠間稲荷 御田植祭(おたうえさい)」です。■
日本三大稲荷のひとつ「笠間稲荷神社(かさまいなりじんじゃ)」の創建は、白雉2年(651)第36代「孝徳天皇」の御代です。御祭神に祀られる「宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)」は、正一位という最高の位をもつ神様です。
5月10日、御神饌田(しんせんでん)において、古式ゆかしい「御田植祭(おたうえさい)」が行われます。その年の豊穣を祈願するとともに、稲荷大神に毎日御供えする「御米(みけ)」を栽培する稲苗の植付けの神事です。
御神饌田の広さは正方形約300坪。四方の中央に素木鳥居(しらきとりい)、周囲に竹矢来(たけやらい)を巡らせます。正面に祭場を設営、右前には舞殿が設けられます。
舞殿にて、巫女、氏子らによる神楽舞「稲荷舞」、「迦陵頻(かりょうびん)」が奉奏されます。ついで、早朝神前にお供えし祓清められた早苗が宮司より配られ、太鼓三打を合図に田植えが始まります。地元の中学生らが「御田植祭歌」(折口信夫作詞、兼常清佐作曲)を歌い上げます。
笠間稲荷神社(かさまいなりじんじゃ)
◇茨城県笠間市笠間1番地
◇JR水戸線「笠間駅」徒歩20分
◇北関東自動車道「友部IC」~国道355号約15分
◇公式サイト:http://www.kasama.or.jp
◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
笠間稲荷境内の藤樹は樹齢400年に及ぶもので、うち1本の八重藤は、花が葡萄の実のように集合して咲く、珍しい種類の藤です。5月GWの今頃が見ごろです。是非お出かけください。
読者の皆様、お体ご自愛専一の程
筆者敬白