■5月13~14日「大垣まつり」です。■
360年余の伝統を誇る「大垣まつり」は、大垣八幡神社の例大祭です。「大垣八幡神社」は後醍醐天皇の時代、建武元年(1334)東大寺鎮守だった南都梨原宮、手向山八幡宮から大垣市藤江町に勧誘しました。
宝徳3年6月(1451)遮那院条済が大垣市外側町に遷座、大垣町及び近傍十八郷の総社と称しました。
天文15年(1546)には、斉藤道三の兵火により全焼しましたが、慶長5年(1600)頃、ほど無く再建されました。
その後、慶長11年(1606)大垣城主石川康道政俊の刀奉納、13年(1608)幣殿、拝殿、舞殿が建てられました。
大垣まつりの軕(やま)の起源は、慶安元年(1648)に大垣城下町の総氏神であった大垣八幡神社が、藩主戸田氏鉄公により整備された折、氏子が神輿3社を寄付し、10の町が10両のやまを造って曳回したのが始まりといわれています。
延宝7年(1679)、藩主戸田氏西(うじあき)公から、「神楽やま」「大黒やま」「恵比須やま」のいわゆる三両やまを賜り、それを機に10か町は、やまの飾りつけに趣向を凝らしていきました。
濃尾震災や大東亜戦争によって多くの「やま」を失いますが、その後、修復や復元、購入したなどにより再建が進められ、平成になって残る2両となっていたやまが復元されました。
これで全13両の「やま」が勢揃いし、華麗な元禄絵巻を繰り広げます。
大垣八幡神社
◇岐阜県大垣市西外側町1-1
◇公式サイト:http://ogaki80003.or.jp
◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
大垣まつりは平成27年(2015)、「大垣祭の軕行事」として、国の重要無形民俗文化財に指定されました。平成28年(2016)には、ユネスコ無形文化遺産にも登録されています。
岐阜県ではこの時期、岐阜市の「鵜匠」、「大垣まつり」と観光行事が目白押しです。
お出かけの際には紫外線対策などお忘れなく、お体ご自愛専一の程
筆者敬白