2023.05.11
5月

令和5年(2023)5月14日 出雲大社 大祭礼 です。

■5月14日「出雲大社大祭礼」です。■

出雲国一宮「出雲大社(いずもたいしゃ)」は、式内社(名神大)で旧社格は官幣大社。近代社格制度下において唯一「大社」を名乗る神社で、古来より「国中第一之霊神」として称えられ、その本殿は「天下無双之大廈」と評されました。

神在月(神無月)には全国から八百万の神々が集まり神議が行われます。正式名称は「いずもおおやしろ」ですが、一般には「いずもたいしゃ」と読まれます。

八雲立つ出雲の国が神の国、神話の国として知られる出雲大社の御祭神「大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)」は「天の下造らしし大神」と呼ばれ、古くから「だいこくさま」として親しまれています。

大国主大神は、福の神、平和の神、縁結びの神、農耕の神、医薬の神として崇められています。縁結びとは単に男女の仲を結ぶことだけでなく、人間が立派に成長するよう、社会が明るく楽しいものであるよう、すべてのものが幸福であるようにと、お互いの生成のためのつながりが結ばれることです。

御本殿は「大社造り」と呼ばれる日本最古の神社様式の木造建築で、国宝に指定されています。高さは8丈(約24m)で、神社としては破格の大きさですが、かつての本殿は現在よりもはるかに高く、中古には16丈(48m)、上古には32丈(96m)であったと伝わります。八雲山を背景にした姿には、逞しい生命力を感じさせます。

5月14日、天皇陛下の勅使を迎えて例祭が執り行われます。勅使をお迎えする祭典を「勅祭(ちょくさい)」といいますが、勅祭にお仕えできるのは、伊勢神宮をはじめとする由緒正しき十数社に限られます。

現在の例祭にあたる大祭礼は、古く「三月会(さんがつえ)」と称され、旧暦の3月1日より3日までの3日間、盛大に厳かに執り行われていました。三月会は出雲大社で最も重儀な祭典としてお仕えされます。

例祭前夜、参籠潔斎を行なった宮司以下祀職たちは正服を身に付け祭事を行います。海、川、山、野の神饌が神前へ供えられ、宮司が祝詞を奏せられ、天皇陛下の勅使が御本殿へと参進されます。天皇陛下より御幣物が宮司へと伝達され、御本殿奥の大国主大神の前に供えられます。勅使より御祭文が奏せられます。

5月14日 的射祭、例祭
5月15日 例祭二之祭、神輿渡御祭
5月16日 例祭三之祭、出雲屋敷感謝大祭
期間中の行事は流鏑馬神事・田植舞・出雲大社茶会・伊勢太神楽・獅子舞など。華道展、絵画展、書道展の他、15~16日は骨董市が開かれます。

出雲大社
◇島根県出雲市大社町杵築東195
◇一畑電車「出雲大社前駅」徒歩7分
◇JR山陰本線「出雲市駅」バス25分
公式サイト:https://izumooyashiro.or.jp

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

出雲大社では5月13~15日までの大祭礼です(13日は前夜祭)。今回の大祭礼に限らず、お伊勢参り同様、出雲大社には是非一度お出かけください。
読者の皆様、時節柄お体ご自愛専一の程
筆者敬白

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