■5月14日「母の日」です。■
「母の日」は、日頃の苦労の多い母への感謝をあらわす日です。日本やアメリカでは5月の第2日曜日にお祝いをします。ちなみにスペインでは5月第1日曜日、北欧スウェーデンでは5月の最後の日曜日です。
母の日の発祥はアメリカ。教会学校の教師アンナ・ジャービスが、母の命日に亡き母を偲ぶ会を催し、白いカーネーションを霊前に手向け、教友に贈りました。
「母を想う気持ちを大切にしよう」と、国中で祝うことを友人達に提案し、参加した生徒と母親の全員に、彼女の母親が好きだった赤いカーネーションを贈りました。これが、赤いカーネーションが母の日のシンボルになった所以です。
その後、アメリカ議会の決議を得て、5月の第2日曜日を母の日と定め、母の徳を讃えることになりました。
日本では戦前、香淳皇后の誕生日である3月6日の「地久節」(※)を母の日とし、婦人会などを中心に様々な行事が行なわれていました。しかし、戦後はアメリカの例にならって5月第2日曜日に行なわれるようになりました。
唱歌『こいのぼり』は
やねよりたかい こいのぼり
おおきいまごいは おとうさん
ちいさいひごいは こどもたち
おもしろそうに およいでる
と歌います。さて、おかあさんが登場しませんが、祝日法では5月5日「こどもの日」は、「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに母に感謝する」とあります。こどもの日も「母の日」であるのです。
母の日にはやはりカーネーションなどを贈るのが一般的ですが、最近ではバラ、ガーベラなども好んで贈られるようです。何を贈ったら一番喜ばれる? それは、いつまでも元気でという願いを込めた一言「ありがとう」でしょう。
※地久節※
戦前の祝日のひとつ。天皇の誕生日「天長節」に対して、皇后の誕生日を「地久節(ちきゅうせつ)」といいます。国の祝祭日として定められることはありませんでしたが、戦前女学校などでは休日として祝いました。昭和6年(1931)大日本連合婦人会の結成とともに、地久節が母の日に定められ、昭和戦前期を通じて祝われました。
◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
5月第2日曜日は「母の日」です。母の日にこそ「お母さん」に心から感謝をしましょう。すでにいらっしゃらない方は、母の日を機会に墓参をお勧めします。
GWもあっという間に終わってしまい5月も中旬です。これから小満、芒種と一年でとてもいい季節ですが、月が変わればそろそろ梅雨入り。季節の変わり目です。
暖かさから薄着などして、お風邪を召さないようにお体ご自愛専一の程
筆者敬白