■5月3~5日「七尾青柏祭」です。■
※令和6年能登半島地震の影響により曳山行事は中止になりました。
「青柏祭(せいはくさい)」は、七尾市の大地主神社(山王神社)の祭禮で、毎年5月に行なわれる例祭です。天元5年(982)老朽化した山王社を再建し4月申の日に盛大な祭典を行ったのが起源です。
神社では青柏祭奉幣の儀式が執り行われます。神饌を「青柏の葉に盛る」ことより「あおかしわまつり」とも呼ばれます。秋11月には、青柏祭との対の祭禮で「赤良柏祭(あからがしわまつり)」が執り行われます。
参道に張られた注連縄を太刀で切り放つ儀式が執り行なわれると、これにより神社の神事から氏子たちの「でか山の祭り」となります。
能登半島七尾に受け継がれる巨大曳山「でか山」は、室町時代、この祭禮に奉納された曳山が起源。高さ12m、重さ20tの日本一巨大な曳山は「でかい(大きい)山」から「でか山」と呼ばれます。
七尾市街地を町並みぎりぎりに曳き廻し、夜通し曳かれて明け方には大地主神社に納められます。(重要無形民俗文化財指定)
「大地主神社(おおとこぬしじんじゃ)」は、奈良時代に能登国守の守護神として、近江国・比叡山の東麓に鎮座の山王社「日吉神社」の分霊を勧請して創建されました。室町時代には、能登國七尾城主・畠山氏が御祈祷所として崇拝。現在では「山王さん」と呼ばれ、地元の氏神様として親しまれています。
御祭神に、日吉山王社の「大山咋神(オオヤマクイノカミ)」、祇園牛頭天王社(八坂神社)の「素盞鳴尊(スサノオノミコト)」「伊許保止命(イコホトノミコト)」を祀ります。
神社紋は「丸に三柏」と「五瓜に唐花」のふたつ。祭禮の際、青柏祭や赤良柏祭には丸に三柏、祇園祭には五瓜に唐花の各紋が用いられます。
能州七尾 大地主神社
◇石川県七尾市山王町1-13
◇JR西日本・のと鉄道七尾線「七尾駅」
◇大地主神社 公式サイト:https://sannoushrinenoto.wixsite.com/mysite
◆青柏祭 開催情報(七尾市)https://www.city.nanao.lg.jp/koryu-s/event/event_syokai/seihakusai.html
◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
GWも後半です。春から夏への季節の変わり目を実感します。
読者の皆様、夏への季節の変わり目です。時節柄お体ご自愛専一の程
筆者敬白