2022.03.13
3月
雑節・歴注・撰日

令和4年(2022)3月16日 社日(しゃにち)です。

■3月16日「社日」です。■

200130_32.jpg社日:しゃにち」とは雑節の一つで、春分と秋分に最も近い「戊(つちのえ)の日」のことをいいます。春と秋の2回あり、春の社日を「春社:しゅんしゃ・はるしゃ」、秋の社日を「秋社:しゅうしゃ・あきしゃ」ともいいます。

「戊:つちのえ・ぼ」は「土」の意味があります。農家では春社は種蒔きの時期にあたり、秋社は収穫の時期にあたります。そのため社日は重要な節目の日とされるようになりました。

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「社」は、生まれた土地の守護神である「産土神:うぶずながみ」のことです。この日、産土神に参拝し、春には五穀の種を供えて豊作を祈り、秋には収穫のお礼参りをします。

出雲地方では五角形の石柱に「社日」の記述が目立ちます。これは五角形を「五穀」や「五行」と解されていて土地からの恵みをあらわしたものです。 また、春の社日にお酒をのむと耳が良くなるという習いがあります。これを「治聾酒:じろうしゅ」といいますが、その名の酒があるのではなく、単に春社に飲むお酒をいいます。

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
震災、地震、地滑りなどで、避難した方々も、「生まれ育った土地に帰りたい」と口にします。
災害で荒れ果てた土地でも「産土神」の地元です。未曾有の大震災で命を落とした方も多い中、生まれ育った土地、今日まで育まれた命に感謝たいものです。

読者の皆様、時節柄お体ご自愛専一の程
筆者敬白

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