2022.03.02
3月

令和4年(2022)3月5日、日本三大奇祭 新潟、浦佐押合祭 です。

■3月5日「新潟、浦佐押合祭」です。■

210228_31.jpg「浦佐毘沙門堂:うらさびしゃもんどう」(普光寺・ふこうじ)境内で行われる「裸押合大祭:はだかおしあいたいさい」日本三大奇祭の一つとされる裸祭り、夜祭りとして古くから知られます。

今から千二百年前、将軍坂上田村麻呂がこの地に御堂を建て守護の毘沙門天を祀って、その将士や村長、村人と共に国家安泰、五穀豊穣、家内安全身体健康を祈り、祝宴の中で歌い踊って士気を鼓舞したことにに始まります。

その昔は、毎年正月3日に行われていましたが、明治6年から3月3日に行われるようになりました。

190220_56.jpg毘沙門堂に安置された毘沙門天御本尊の御開帳に、我先に参拝しようと押し合いになったことが始まりとされます。遠くから峠を越え、三日三晩かけて参拝する信者で賑わい、信者は水行(みずごり)して身を清め、その年の「除災招福」を祈願しようと押合いもみ合い本尊に参前します。
これが現在の押合祭となり盛大に厳粛に行われ、当日は深雪の中で冷水を浴びた男衆が、普光寺毘沙門堂内において、五穀豊穣・家内安全・身体健康を願い、ご利益の御札を我先に奪い合います。

昼間の境内では、お堂の屋根の上や雪で作られたステージ上から丸い紅白の餅がまかれる「福餅撒与」が行なわれます。福餅まきには沢山の参拝者が詰め掛けます。夕刻になると、護摩修行が行なわれていた本堂内も全ての物が片付けられ、床の上一面に藁が敷き詰められ、境内は勇壮な夜祭りの会場へと姿を変えます。
奉納された大きな蝋燭(約40キロ)を持った若者を先頭に30人程の裸に晒しをまいた姿の男達が走り込んで来ます。
190220_57.jpg本堂横で列を整え並び直し「さんせさんよ」の掛け声と共に威勢を上げたあと、本堂前にある池の近くに移動します。提灯を合図に男達は次々と池に飛び込んで身体を清めます。

その後、掛け声と共に本堂内になだれ込み、本堂は熱気に包まれます。この押合いと、福餅まきが夜遅くまで続き、年男がささらをすって豊穣を祈願する「ささらすり」の神事が行なわれる夜10時半過ぎまで、雪で覆われた境内では、その熱気に寒さを忘れて歓喜する人々で賑わいます。

浦佐毘沙門堂(普光寺)

190220_58.jpg新潟県県南魚沼市浦佐2459甲
◇JR「浦佐駅」徒歩5分
◇関越自動車道「小出IC」~、「六日町IC」~20分
普光寺HP:http://www.bisyamonnosato.com/top.html

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
3月3日は「上巳の節句」、雛まつりが全国的な行事です。新潟では3月3日の浦佐「押し合い祭」も知られています。日本三大奇祭のひとつに数えられてる祭りです。3月に入ってもまだまだ寒い日が続きます。観光で裸祭りを見に南魚沼にお出かけに際には、暖かくしてお出かけください。
読者の皆様、お体ご自愛専一の程
筆者敬白

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