■3月6日(旧初午)「宮城岩沼、竹駒神社 初午祭」です。■
「竹駒神社:たけこまじんじゃ」は、別名「竹駒稲荷」(旧称:武隈明神・たけくまみょうじん)。旧社格は県社。戦後は神社本庁の別表神社となりました。また、日本三大稲荷※の一つとされることがあります。
祭神に衣食住の守護神「倉稲魂神:うかのみたま」を主祭神として祀り、相殿に「保食神:うけもち」、「稚産霊神:わくむすひ」を祀ります。
仁明天皇の承和9年(842)小野篁卿が陸奥国守として着任の際、東北開拓、産業開発の大神として
「伏見稲荷」を勧請して創建したと伝わります。古くより平泉藤原三代、仙台藩主・伊達家歴代の尊崇篤く、特に大衆を慈しまれる社として崇められます。
「初午祭」は、2月の最初の午の日から7日間行なわれる稲荷社の縁日で、竹駒神社では旧暦の2月初午を採用していて、大勢の参拝客で毎年賑わいます。
また、五穀豊饒、商売繁盛、家内安全を祈願する竹駒神社は、陸奥国一宮「鹽竈神社:しおがまじんじゃ」と一、二を争うほど初詣参拝者が訪れることで知られます。
「初午大祭」、一番の見どころは、期間中の日曜日に行われる「神輿渡御」と「竹駒奴の行列」です。三十数名で揃いの半纏に身を包んだ「竹駒奴」の練り歩きや、「毛槍投げ受け」の妙技は見逃せません。華麗な歴史絵巻のような「大名行列」の再現は見物客を江戸時代に誘います。
※日本三大稲荷(にほんさんだいいなり):「伏見稲荷」、「豊川稲荷」に「竹駒神社」とされていますが、稲荷信仰事典によると、京都の「伏見稲荷大社」、佐賀の「祐徳稲荷神社」、愛知の「豊川稲荷」との説もあります。
他にも、日本各地にある稲荷社5か所ほどが、「三大稲荷」を標榜しています。どの稲荷社も、地域の稲荷信仰の要社で拠り所です。
竹駒神社
◇宮城県岩沼市稲荷町1-1
◇JR東北線「岩沼駅」徒歩11分
◇竹駒神社HP:https://takekomajinja.jp/
◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
竹駒神社の初午祭は旧暦の「初午」の日に斎行される祭礼です。今では東日本大震災の被災者供養の意が込められた特別な祭礼になっています。
「インフルエンザ」「花粉の飛散」全国的に「コロナウイルス」が流行しています。お出かけの際にはマスク、帰宅したらうがいを励行しましょう。
読者のみなさま、お体ご自愛専一の程
筆者敬白