2024.03.15
3月

令和6年(2024)3月19~22日 宮城岩沼、竹駒神社「初午大祭」です。

■3月19~22日 宮城岩沼、竹駒神社「初午大祭」です。■

「竹駒神社(たけこまじんじゃ)」は、別名「竹駒稲荷」(旧称:武隈明神・たけくまみょうじん)。旧社格は県社。戦後は神社本庁の別表神社となりました。また、日本三大稲荷のひとつ〔※〕とされることがあります。

御祭神は、
主祭神:衣食住の守護神、稲作・農耕・商工業の神「倉稲魂神(うかのみたまのかみ)」
五穀豊穣・食物の神「保食神(うけもちのかみ)」
養蚕・生成発展・縁結びの神「稚産霊神(わくむすびのかみ)」

五穀豊饒、商売繁盛、家内安全を祈願する竹駒神社は、陸奥国一宮「鹽竈神社(しおがまじんじゃ)」と一、二を争うほど初詣参拝者が訪れることでも知られます。

仁明天皇の承和9年(842)小野篁(おののたかむら)卿陸奥国守として着任の際、東北開拓、産業開発の大神として「伏見稲荷」を勧請して創建したと伝わります。古くより平泉藤原三代、仙台藩主・伊達家歴代の尊崇篤く、特に大衆を慈しまれる社として崇められます。

※日本三大稲荷(にほんさんだいいなり):「伏見稲荷」「豊川稲荷」「竹駒神社」とされていますが、『稲荷信仰事典』などによると、京都の「伏見稲荷大社」、佐賀の「祐徳稲荷神社」、愛知の「豊川稲荷」とも。ほかにも、日本各地にある稲荷社5ヶ所ほどが「三大稲荷」を標榜しています。どの稲荷社も、地域の稲荷信仰の要社で拠り所です。

◆竹駒神社の初午大祭

「初午大祭」は竹駒神社最大の行事であり、一年を通じての農事・養蚕準備の祭として執り行われます。「初午大祭」に参拝すること(初午参り)は、万物の生成発展をつかさどる稲荷大神の霊験あらたかな御神徳と豊かな富が授かる「福参り」と信仰されてきました。

祭りの期間中、縁日も開かれ、神輿渡御、絵画展、社宝展、植木市など様々な行事が行なわれます。かつては100日間にもわたって馬市が催されたこともあったそう。昭和32年(1957)から始まった「全国銘菓奉献展」では、奉納された全国各地の銘菓が特設会場にずらりと展示されます。

初午大祭のいちばんの見どころは、期間中の日曜日もしくは土曜日に行われる「神輿渡御」と「竹駒奴の行列」です。三十数名で揃いの半纏に身を包んだ「竹駒奴」の練り歩きや、「毛槍投げ受け」の妙技は見逃せません。華麗な歴史絵巻のような「大名行列」の再現は見物客を江戸時代に誘います。

竹駒神社
◇宮城県岩沼市稲荷町1-1
◇JR「岩沼駅」徒歩約15分
◇公式サイト:https://takekomajinja.jp

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

竹駒神社の初午大祭は旧暦「初午」の日に斎行される祭礼です。今では東日本大震災の被災者供養の意が込められた特別な祭礼になっています。
インフルエンザ、コロナウイルスに対する守りに加えて、スギ花粉対策でもマスクを付ける人が増える季節になりました。
春先は急な気温の変化にも体調を崩しがちです。
読者のみなさま、お体ご自愛専一の程
筆者敬白

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