2024.03.03
3月
記念日・~の日・~週間

令和6年(2024)3月7日「消防記念日(しょうぼうきねんび)」です。

■3月7日「消防記念日(しょうぼうきねんび)」です。■

「消防記念日」とは、昭和23年(1948)3月7日に「消防組織法」が施行されたのを記念して、同法施行2周年を迎えた昭和25年(1950)に設定された記念日です。消防に関する理解と認識を深めるのが制定の趣旨です。

昭和25年2月9日、当時の国家消防庁長官は、各都道府県知事に対して「消防が完全に市町村の責任において運営、管理されることを規定した、他に類例を見ない程地方自治に徹した消防組織法の精神を、消防関係職員及び住民に会得せしめて、各々の責任と権利と義務において、その市町村を水火災その他の災害から保護しようとする声が起こった」と、消防に寄せられた期待の大きさを、3月7日「消防記念日」を定めることで意義あらしめたいとしています。

消防は、単に消火作業のみが任務ではなく、あらゆる災害の予防や救急業務など広範囲にわたって活動しています。

消防組織法第一条には「消防は、その施設及び人員を活用して、国民の生命、身体及び財産を火災から保護するとともに、水火災又は地震等の災害を防除し、及びこれらの災害に因る被害を軽減することを以て、その任務とする」とあります。

この日、消防庁に於いて式典が行われます。式典では、消防殉職者の御霊に対して1分間の黙祷を捧げ、続いて長年にわたり消防行政の発展に多大な協力をされた方々に対し感謝状の贈呈などが行われます。また、功労のあった職員に対しては特別功労賞等を授与しています。

東京消防庁は、「消防組織法」施行によって「東京消防本部」が警視庁から分離独立して誕生しました。約2ヶ月後の5月1日に、警察組織の警視庁に合わせて「東京消防庁」と名称を変更しました。

なお、「東京消防庁」は東京都の行政機関であり、国の行政機関である「消防庁(総務省)」とは別のものです。

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

令和6年(2024)元日午後4時過ぎ、北陸・能登半島を震度7の地震が襲いました。死者241人、負傷者約1,300人、住家の被害は80,000棟を超え、能登地方に甚大な被害を与えました。
地震発生直後、輪島市中心部の「輪島朝市」周辺から火の手が上がりました。古い木造の建物が密集する地区で瞬く間に炎は拡がり、約200棟が燃える火災となりました。千年もの歴史を持る「輪島朝市」は日本三大朝市のひとつに数えられ、新鮮な海産物や野菜、干物、輪島塗の漆器などの民芸品を求める人びとで賑わう一大観光地でした。
大地震の直後、余震が続くなか、人員も水も足りない状況で必死に消火にあたった輪島市の消防団団長が、新聞取材に答えて「自分は自分の仕事をやるしかない。ただそれだけです」と話していたのが強く印象に残っています。
日常でも火災対策でできることはあります。火災報知器を設置する、カーテンや壁紙などを難燃性のものにする、消火器の使い方を学ぶ、避難ルートを決めておくなど、あらためて確認しましょう。

春先は風の強い日が続きます。くれぐれも火の用心!
筆者敬白

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