■6月3~5日「広島、とうかさん大祭」です。■
「とうかさん」とは、日蓮宗の福昌山慈善院「圓隆寺」の鎮守の稲荷大明神の例大祭のことです。
元和5年(1619)浅野長晟(あさのながあきら)が、國前寺十七世慈善院日音上人を招聘して創建しました。昭和20年(1945)戦時下にもかかわらず「とうかさん」が開かれました。8月6日の原爆投下により圓隆寺が全壊焼失し、昭和21年(1946)再興。境内に祭られる「稲荷大明神:とうかだいみょうじん」は、稲荷(いなり)を音読みで「とうか」と読んだのが「とうかさん」の起源です。
「とうかさん祭り」は、広島三大寺院祭りの一つで、毎年6月の第1金曜日から3日間行われます。その年の「浴衣の着初めの日」とする祭りとして有名です。
歴史は古く、390余年の歴史を誇ります。住吉神社の「住吉神社祭り(すみよしさん)」、胡子神社の「えびす講(えべっさん)」と並んで広島の三大祭りの一つに数えられています。毎年多くの人出で賑う、広島の夏を代表するお祭りです。
とうかさん祭り
◇広島県広島市中区三川町8-12
◇JR山陽本線「広島駅」徒歩20分
とうかさん公式HP:http://www.toukasan.jp/
◇◇◇◇編集後記◇◇◇◇
「とうかさん」は東日本大震災でも、縮小せず例年通り開催しました。
また、とうかさんは大東亜戦争中も、休まず開催されたと記録にあります。
今は退官された町田宗鳳先生は、「広島を浄化するんだ」と数年前に東京から広島大学赴任されました。しばらくして「広島は既に浄化されている。恨みも因縁も無い。本当に澄んでいる」と体験談を話していました。
過去を恨んで報復するより、許すことの崇高な精神性を話されていました。とうかさんのご利益でしょうか。
とうかさんに、お出かけの際には、ゆかたと団扇を持ってお出かけください。
筆者敬白