2023.06.18
6月
二十四節気

◆二十四節気◆令和5年(2023)6月21日「夏至(げし)」です。◆

◆二十四節気◆令和5年6月21日「夏至(げし)」です。◆

6月21日23時58分「夏至」です。旧暦5月、午の月の中気で、新暦6月21~22日頃。天文学的には太陽が黄経90度の点を通過するときをいいます。

太陽は赤道から最も北に離れ、北半球では南中高度が最も高くなります。この日、北半球では昼が最も長くなり、反対に夜が最も短くなります。

夏至は、夏季の真ん中にあり、ほとんどは梅雨の真っ盛りで、シトシト長雨が続きます。農家では田植えが繁忙を極めます。道端では菖蒲が咲き始め、半夏(はんげ=からすびしゃく)が葉を広げます。

暦便覧」には「陽熱至極しまた、日の長きのいたりなるを以てなり」と記されています。しかし実際には梅雨の真っ只中なので、昼は長くても日照時間は冬よりも短いことが多いようです。

夏至線は北回帰線ともいい、北緯23度27分を走る線のことです。北上してきた太陽は、夏至の日にこの線の真上を通過し、以後再び南下します。

◇天文学的にみる「昼」とは◇

地球は地軸を軌道面と垂直な方向から約23.4度傾いて、太陽のまわりを自転しながら公転しています。太陽は、天の赤道から約23.4度傾いた黄道上を1年かけて1周するように見え、太陽の赤緯が変化します。夏至の頃、北半球では昼が最も長くなり、南半球では最も昼が短くなります。反対の冬至の頃には、この逆です。なので、日本が冬至の日は、南半球は夏至ということになります。

昼と夜の長さの変化は、高緯度地域になるほど大きくなり、太陽がまったく沈まず一日中昼となる「白夜」と、太陽がまったく昇らない一日中夜となる「極夜」が生じます。
冬至の日は、北極圏全域で極夜となり、南極圏全域で白夜となります。ちなみに、赤道では、昼夜の長さはほとんど変化しません。

また、日の出、日の入りの定義が「太陽の上端が地平線または水平線に重なった瞬間」であること、さらに地平線や水平線付近では、大気の影響で「太陽が実際よりも上」に見えることから、春分・秋分の日でも、昼と夜の長さは等しくならず、昼が少しだけ長くなります。

日の入りの最も遅いのは夏至から7日後で、最も早いのは冬至の15日前になります。

◆◆夏至の頃の花◆◆

ザクロ(石榴、柘榴、若榴) ザクロ科 ザクロ属、落葉小高木、果実のこと。原産地は、西南アジアや南ヨーロッパ、カルタゴなど北アフリカなどはっきりしません。庭木などの観賞用ほか、果実は食用にもなります。

古くエジプトからギリシア時代には、ヨーロッパに広く伝わったとされます。東方へは、武帝の頃、紀元前2世紀の伝来。日本には延長元年(923)に中国から渡来しました。
果実は食べられて、生食もできます。果汁をジュースにしたり清涼飲料水の原料とするほか、料理などに用いられます。
花言葉優美、円熟した優美、優雅な美しさ

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

6月下旬、二十四節気「夏至」の頃は「梅雨」の最中です。7月に入り梅雨が明ければ本格的な夏です。
今年も、また暑い夏になりそうです。体調を崩しいやすい季節です。体調管理にはくれぐれもご注意ください。
筆者敬白

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