■6月15日「弘法大師誕生会」です。■
平安時代初期の僧、空海(くうかい)は「弘法大師(こうぼうだいし)」の名で知られます。
空海は真言宗の開祖で、日本天台宗の開祖・最澄(伝教大師)とともに、奈良仏教から平安仏教へと日本仏教が転換していく流れの劈頭に位置。中国から真言密教をもたらしました。能書家としても知られ、嵯峨天皇、橘逸勢と共に三筆のひとりに数えられます。
讃岐国多度郡屏風浦の豪族・佐伯直田公(さえきあたいたぎみ)と、玉依御前の子・真魚(まお)として生まれました。空海が誕生したとされる6月15日は、中国密教の大成者である不空三蔵の入滅の日で、空海は「不空の生まれ変わり」と伝わります。
弘法大師誕生の地に、自ら建立した寺として全国に知られる「善通寺」では、この日を祝って「お大師さまの徳を讃え百種類の供物を供える法会」が執り行なわれます。善通寺は、四国霊場八十八ヶ所の第七十五番札所として多くの参拝者が訪れます。
善通寺
◇香川縣善通寺市善通寺町3-3-1
◇JR「善通寺駅」徒歩20分
◇「善通寺IC」10分
◇公式サイト:https://zentsuji.com
◆善通寺市観光協会「空海NAVI」:https://www.kukainavi.com
◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
令和5年(2023)は「弘法大師御誕生1250年記念大法会」として、4月から全国各地の空海ゆかりの寺社で法要が行なわれてきました。総本山善通寺の御誕生会はその最終日にあたります。