2023.06.02
6月

令和5年(2023)6月5日 草薙神剣の熱田神宮例祭「熱田まつり」です。

■6月5日 熱田神宮例祭「熱田まつり」です。■

三種の神器※のひとつ「草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)」(「天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)」)を御神体とする「熱田神宮(あつたじんぐう)」の御祭神は「熱田大神(あつたのおおかみ)」です。

相殿に、天照大神(あまてらすおおかみ)、素盞鳴尊(すさのおのみこと)、日本武尊(やまとたけるのみこと)、宮簀媛命(みやすひめのみこと)、建稲種命(たけいなだねのみこと)を祀ります。

熱田神宮の創始は、「草薙神剣」の御鎮座に始まります。第12代景行天皇の御代、日本武尊は神剣を名古屋市緑区大高町火上山に留め置かれたまま三重県亀山市能褒野で亡くなりました。尊のお妃である宮簀媛命は、神剣を熱田の地に祀りました。

伊勢の神宮に次ぐ、格別に尊いお宮として篤い崇敬を集め、延喜式名神大社・勅祭社に列せられ、「国家鎮護の神宮」として特別な取り扱いを受ける一方、「熱田さま」などと呼ばれ親しまれています。

境内外に、別宮一社、摂社十二社、末社三十一社があり、境内には、別宮一社、摂社八社、末社十八社。本宮と八剣宮・高蔵宮(高座結御子神社)・日破宮(日割御子神社)・氷上宮(氷上姉子神社)・源太夫社(上知我麻神社)・紀太夫社(下知我麻神社)は「熱田七社」と呼ばれ重要視されています。

神宮の恒例祭典、特殊神事のうち、最も重要な祭典が「例祭」です。祭典では宮司が祝詞を奏上し、天皇陛下より御差遣の勅使により御幣物の奉納、御祭文の奏上があり、皇室の弥栄・国の平安が祈念されます。

また、「熱田まつり」「尚武祭」とも称され、献灯巻わら・奉納花火・奉納武道・献茶・献花等の数々の行事が催されます。

熱田神宮
◇愛知県名古屋市熱田区神宮1-1-1
◇名鉄・名古屋本線「神宮前駅」徒歩3分、地下鉄・名城線「神宮西駅」徒歩7分
◇公式サイト:https://www.atsutajingu.or.jp/jingu/

◇◇三種の神器◇◇

▼八咫鏡(やたのかがみ):伊勢神宮の神体。天照大神(あまてらすおおみかみ)が天岩戸(あめのいわやと)に隠れたとき、伊斬許理度売命(いしこりどめのみこと)によって造られた。

▼天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ):熱田神宮の神体。須佐之男命(すさのおのみこと)が八俣の大蛇を退治した時に尾から出た太刀。後に日本武尊(やまとたけるのみこと)が敵の火攻めに遭った時、この剣を以て叢(くさむら)を切り開き難を逃れたことから「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」とも。
源平合戦の最後壇ノ浦合戦で水没し今のものは順徳天皇即位の際に改めて奉じられたというのが一般的な説。

▼八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま):皇居の御所に安置。天照大神が天岩屋戸に隠れたとき、玉祖命(たまのおやのみこと)によって造られた。

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

暦の上ではもう少しで梅雨です。中部地方では過ごし易い日々が続いています。「熱田まつり」は、名古屋をはじめとする中部地区の、夏の訪れを告げる祭りとして親しまれています。
筆者敬白

この記事をシェアする
   

関連記事

人気のタグ

  • その他人気タグ: