■6月4~10日「危険物安全週間」です。■
危険物安全週間(きけんぶつあんぜんしゅうかん)は、平成2年1月19日(1990)に消防庁により制定されました。毎年6月第2週目の日曜~土曜までの1週間です。期間中、各種催しが実施されます。夏を迎え気温が上がり、危険物の自然発火による火災が多くなる6月初旬に、事故の危険性を広く啓蒙し安全対策を啓発します。
今日の日本では、石油類をはじめとする危険物が幅広く利用され、国民生活に深く浸透しています。危険物安全週間は、家庭や事業所における危険物の自主保安体制の確立を広く呼びかけるとともに、危険物に対する意識の高揚と啓発を図る週間とされています。
総務省消防庁、地方自治体、危険物安全協会など関連団体の協力を得て、講演会や研修会の開催、標語の募集、ポスターやパンフレットの配布に各種消防訓練の実施など、趣旨にふさわしい内容の行事が実施されます。
◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
危険物火災の恐ろしさを世に知らしめたのは、昭和39(1964)年7月14日に発生した(株)宝組勝島倉庫爆発火災です。
野積みにしてあったドラム缶の危険物から発火して爆発、更に30m離れた場所に貯蔵してあった発火物が誘爆され、2回目の大爆発が発生しました。夜空に100mを超える巨大な火柱が噴き上がり、原爆を思わせるような不気味なキノコ雲が出来たと記録されています。
江戸の時代には火廻用心、今は火の用心、日ごろからくれぐれもご注意を怠りないように心掛けましょう。
筆者敬白