2024.07.24
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令和6年(2024)7月31日~8月2日 大分、宇佐神宮「夏越大祭(なごしたいさい)」です。

■7月31日~8月2日 大分、宇佐神宮「夏越大祭(なごしたいさい)」です。■

現在の大分県北西部、豊前国(ぶぜんのくに)一之宮「宇佐神宮(うさじんぐう)」は、全国約4万社ある「八幡宮(はちまんぐう)」の総本社です。「宇佐八幡」「宇佐八幡宮」とも。

「八幡宮(八幡さま)」「応神天皇(おうじんてんのう)」の御神霊で、欽明天皇32年(501)初めて宇佐の地に示顕したといわれます。神亀2年(725)聖武天皇(しょうむてんのう)の勅願により社殿を建立し、八幡神を祀ったのが宇佐神宮の始まりです。

御祭神は、
一之御殿-八幡大神(はちまんおおかみ:応神天皇)
二之御殿-比売大神(ひめおおかみ)
三之御殿-神功皇后(じんぐうこうごう)

八幡三神と呼ばれます。
境内には、仁徳天皇以下五柱「若宮五神」を祀る若宮神社など、末社として敷地内に多く存在します。

◆御神幸祭(夏越大祭)

「御神幸祭(ごしんこうさい)」は、古く「御祓会(おはらいえ)」と呼ばれていました。疫病を除き災厄を防ぐとともに、八幡総本宮として国家国民の安寧を祈願するために行なわれ、「夏越大祭」「夏祭」「ごじんじ」などと呼ばれて親しまれています。

上宮でのお祓いの後、本殿より三所のご神体が三基の神輿で境内の頓宮(とんぐう)までご神幸(移動すること)します。行列は、猿田彦を先頭に、蝶・鳥・駒(馬)の美しい衣装の稚児たちが前陣で、一文字笠に裃姿の供廻と続きます。後ろには、太鼓や笛を打鳴しながら、300余人がお供をします。

三基の神輿が先陣争いをすることから、かつては「喧嘩祭」とも呼ばれていました。

神輿が頓宮に着くとご神体が仮殿に移され、「菅貫(すがぬき)神事」という解縄串(ときなわぐし)による古式の祓い神事がとり行われ、国家安泰・五穀豊穣・万民息災などが祈念されます。三所のご神体は、頓宮で三日二夜ご滞在して、再び上宮本殿にご還幸されます。

夏越大祭の中日8月1日には、「流鏑馬神事(やぶさめしんじ)」が参道の馬場で斎行されます。

宇佐神宮
◇大分県宇佐市南宇佐2859
◇JR日豊本線「宇佐駅」バス・タクシー約10分
◇公式サイト:http://www.usajinguu.com

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

夏越大祭は、古式による伝統の祓い神事が行われています。上宮から頓宮への行列は、衣装や蝶・鳥・駒などの姿がとても優雅で、観光客を古式の時代にいざないます。300人からなるお供の笛や太鼓は、スケールの大きさを感じます。
お出かけの際は飲料水をお持ちになり、熱中症にはくれぐれもご注意ください。
皆様、お体ご自愛専一の程
筆者敬白

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