2024.07.17
7月
雑節・歴注・撰日

令和6年(2024)7月24日「地蔵ぼん」です。

■7月24日「地蔵ぼん」です。■

「地蔵盆(じぞうぼん)」は、地蔵菩薩の縁日(24日)のことで、もともと「地蔵会(じぞうえ)」「地蔵祭(じぞうさい)」と呼ばれていましたが、24日は盂蘭盆にあたることから、それに因んで「地蔵盆」と呼ばれるようになりました。

地蔵盆は、寺の中に祀られている地蔵菩薩を対象とはしていません。道祖神信仰と結び付いた路傍や街角(辻)のお地蔵さまが対象となっています。いつしか混交して同一視されるようになりました。

地蔵菩薩は中近世以降、子どもの守り神として信仰されるようになりました。地蔵のある町内ではこの日、地蔵の像を洗い清め、新しい前垂れを着せ、化粧をするなどして飾り付け、地蔵の前に集って灯籠を立てたり、お供え物をして祀ります。

子どもたちは供養の菓子や手料理などを振舞われます。お地蔵さん巡りをして、お接待を受けることも。僧による読経が行われるところもあります。「数珠繰り(じゅずくり)」は、直径2~3mの大きな数珠を囲んで座り、僧侶の読経にあわせて順に回す儀式です。

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

今日では、地蔵盆は新暦7月24日前後の地域と、月遅れで8月24日前後の地域に分かれるようです。新興住宅地と旧家の重なっている地域では、7月盆と旧盆の8月盆が連続していて、僧侶の忙しい時期です。
お盆の時期に往生される方も多く、葬儀が連続することがあるそうです。「坊主丸儲け」などと悪口を言っていたら、知人の僧侶が、この時期「此岸」からのお迎えが多く、不安定な方はそのまま引かれてしまうと話してくれました。この時期しっかりとした気持ちで過ごしましょう。

梅雨が明けると、暑い日が続きます。体調を崩さないように気をつけてお過ごしください。
読者の皆様、お体ご自愛専一の程
筆者敬白

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