※令和6年の「千日詣」は、夜間・早朝の神符授与はなくなりました。
「新たな法改正と現下の社会事情により夜間の通電並びに設営が困難となりました。これに伴い7/23~8/1の昼間を千日詣といたします(神符授与 祈祷 御朱印は午前9時~午後4時)。夜間早朝の神符授与・社頭応対は致しません 何卒御了承下さい(愛宕神社の告知より)」とのこと。
詳細・最新情報は公式サイト等をご確認ください。
■7月23日~8月1日 京都、愛宕神社「千日詣」です。■
山城・丹波国境の愛宕山(あたごやま、あたごさん)山頂にある「愛宕神社(あたごじんじゃ)」は、全国約900社の愛宕神社の総本社です。旧称「阿多古神社」。通称「愛宕さん」と呼ばれ親しまれています。
大宝年間(701-704)に、修験道の祖・役小角と、白山の開祖・泰澄によって創建され、天応元年(781)慶俊僧都によって中興され、和気清麻呂が愛宕山に「愛宕大権現」を祀る白雲寺を建立したと伝わります。
本殿に「伊弉冉尊(いざなみのみこと)」「埴山姫神(はにやすひめのかみ)」「天熊人命(あめのくまひとのみこと)」「稚産霊神(わくむすひのかみ)」「豊受姫命(とようけひめのみこと)」を祀ります。
古くより、比叡山と共に信仰を集め「火伏せ・防火」に霊験のある神社として知られ、3歳までに参拝すると一生火事に遭わないと伝わります。京都では、火を扱うところには必ずといっていいほど「火廼要慎(ひのようじん)」のお札が張られています。
◆千日詣(せんにちまいり)
「千日詣(せんにちまいり)」とは、この日に参拝すると千日分の火伏・防火の御利益が得られるといわれ、江戸期以降から続く京都の夏の風物詩となっています。
正式名称は「千日通夜祭(せんにちつうやさい)」。「今日愛宕に詣ずれば平日の千度に充たるといふて詣人群をなす。是を千日詣といふ。夏日炎暑を避んが為昨夜より登山するもの多し」と伝わります。
※本年は夜間・早朝の神符授与・社頭の応対は致しません。夜間参拝もできませんのでご注意下さい。
7月31日午後9時から翌8月1日早朝にかけて「鎮火神事」が執り行なわれます。
31日「夕御饌祭(ゆうみけさい)」では、山伏による護摩焚き神事が行なわれます。
8月1日午前2時には「朝御饌祭(あさみけさい)」が行なわれ、人長の舞奉奏、鎮火神事が執り行なわれます。
愛宕神社
◇京都市右京区嵯峨愛宕町1
◇公式サイト:http://atagojinjya.jp
◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
京都愛宕神社の「千日詣」当日は、標高924mの山上の愛宕神社本殿、奥宮を目指す人の列が夜通し続き、夜間足元が悪い中での登拝が恒例でしたが、諸事情により夜の参拝はできなくなりました。神符や御朱印をお求めのかたは最新情報をご確認のうえ参拝されるようご注意ください。
皆様、お体ご自愛専一の程
筆者敬白