2024.07.09
7月

令和6年(2024)7月13~16日 東京、靖国神社「みたままつり」です。

■7月13~16日 東京、靖国神社「みたままつり」です。■

「靖国神社(やすくにじんじゃ)」は、日本が関係した戦争において、朝廷や政府側で戦没した軍属らを含む軍人を、祭神として祀る神社です。靖国神社は神社本庁には属していない東京都知事認証の単立神社(単立宗教法人)です。

明治2年(1869)「東京招魂社(とうきょうしょうこんしゃ)」として創建されましたが、明治10年(1877)の西南戦争をきっかけに「神社」として定まりました。

明治初期には、多くの内乱が起こりました。その原因は、徴兵令地租改正条例にあるといわれています。内乱のなかで最も規模が大きく、内乱の最後となったのは、西郷隆盛率いる旧薩摩藩の士族達が起こした「西南の役」でした。この内乱の原因になったのは「廃刀令」で、国民皆兵を原則とした徴兵令によって、軍人・武士としての「士族達の特権」が奪われたからです。

鹿児島から熊本城へ向かった西郷らの軍勢は、およそ1万5千。対し迎え撃つ新政府軍は、6万8千余名にも及びました。

東京招魂社は、明治12年(1879)6月4日「別格官弊社」に加えられ、「靖国神社」と改称しました。西南戦争を経て、国家的統一を確かなものにするために、命を落とした新政府の兵隊たちの霊を合祀しました。この時から招魂社は「国を靖(安)んずる場」靖国神社へと変わっていったのです。それからちょうど10年後の明治22年(1889)2月11日、「大日本帝国憲法」が発布されました。

靖国神社は、「吾以靖国也」(吾以つて国を靖んずるなり)を典拠として明治天皇が命名したものです。

お盆の行事にちなんで始まった「みたままつり」は、7月13~16日に行なわれます。期間中は午前9時~午後10時まで参拝可能。盆踊りや軒を連ねる夜店の光景も、東京の夏の風物詩として親しまれ、毎年多くの参拝者で賑わいます。

境内には大小の提灯が並び、各界名士の揮毫による懸雪洞(かけぼんぼり)が掲げられます。本殿では、英霊(えいれい=優れた働きをした人の死霊に対して敬意を込めて使う言葉)を慰める祭儀が執り行なわれます。また、日本舞踊・能などの奉納行事が行われます。

靖国神社
◇東京都千代田区九段北3丁目1番1号
◇JR「市ヶ谷」駅 徒歩10分
◇公式サイト:https://www.yasukuni.or.jp

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

毎年、夏になると何かと物議をかもし出す靖国神社です。集団的自衛権論議で靖国問題が取りざたされています。また、昭和天皇が「先の大戦」と称していた「大東亜戦争」の、英霊に敬意を表するような機会はまずありません。7月の「みたま祭り」を機会に英霊や戦没者を顧みましょう。
今日から新暦でのお盆に入ります。戦没者のみならず先祖の功績を振り返るときです。

今年も節電で蒸し暑い日が続きます。読者の皆様、お体ご自愛専一の程
筆者敬白

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