■7月11~13日 福島、伊佐須美神社(いさすみじんじゃ)「御田植祭」です。■
会津の総鎮守「伊佐須美神社(いさすみじんじゃ)」の主祭神は、「伊弉諾尊(イザナギ)」「伊弉冉尊(イザナミ)」「大毘古命(おおびこのみこと)」「建沼河別命(たけぬなかわわけのみこと)」です。
崇神天皇10年(紀元前88年)四道将軍〔※〕・大毘古命と建沼河別命の親子は、蝦夷を平定するため北陸道と東海道に派遣されました。出会った土地を「会津」と名付け、天津嶽(現・新潟県境の御神楽嶽)に国土開拓の祖神として「諾冉二神」を祀ったのが起源と伝わります。
※四道将軍(しどうしょうぐん):『日本書紀』に登場する皇族(王族)の将軍のことで、「大毘古命(おおびこのみこと)」「建沼河別命(たけぬなかわわけのみこと)」「吉備津彦命(きびつひこのみこと)」「丹波道主命(たんばみちぬしのみこと)」の4人。それぞれ、北陸、東海、西道、丹波に派遣された。「教えを受けない者があれば、兵を挙げて伐つように」と、将軍の印綬(いんじゅ)を授けられた。
伊佐須美神社は嗣喉、移転を繰り返し、欽明天皇13年(552)に現在地に遷座。「大毘古命」「建沼河別命」を合祀したとされています。境内には、東北一の広さを誇る「あやめ苑」があり、200種を超える10万株のあやめを見ることが出来ます。
「御田植祭」は、五穀豊穣を祈願する神事ののち、水に恵まれ無事田植えができたことを感謝し、豊かな秋の実りが得られますようにと祈願する祭りです。この日は「農休み」といって、田植えだけではなく、畑も含め、春の仕付けを無事すませたことに感謝するとともに、忙しく働き疲れた体を休める日でもありました。
伊佐須美神社
◇福島県大沼郡会津美里町宮林甲4377
◇JR「会津高田駅」徒歩25分
◇公式サイト:https://isasumi.or.jp
◆「御田植祭のご案内」(伊佐須美神社):https://isasumi.or.jp/otaue.html
◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
蒸し暑い日が続きます。水分補給が熱射病の回避につながると報道されています。健康管理にはくれぐれもご注意をなさって下さい。
筆者敬白