■7月6~8日 東京、入谷朝顔市(入谷朝顔まつり)です。■
「入谷の鬼子母神」で知られる真源寺の境内。ここに朝顔市が立ち、東京下町の夏の風物詩となっています。
真源寺は法華宗本門流の寺院で、鬼子母神を祀り、下谷七福神、江戸三大鬼子母神のひとつとして有名です。
「おそれ入谷(恐れ入りや)の鬼子母神」
という狂歌の洒落もあり、
「びっくり下谷の広徳寺」
「おそれ入谷の鬼子母神」
「情け有馬の水天宮」
「何だ神田の大明神」
とかけ言葉が江戸時代より口上として伝わります。
江戸時代後期頃から、真源寺のある入谷界隈では朝顔栽培がとても盛んでした。明治に入り入谷界隈の栽培農家数十件が軒を連ねて出来栄えを披露しました。これが、鬼子母神のある入谷の朝顔市の起源と伝わります。当時の入谷界隈は、朝顔のシーズンになると多くの見物客でごった返しになったとの記録が残っています。朝顔は観賞用として栽培されてされていたので、そのまま商品として販売されました。
その後、宅地化が進み、大正2年(1913)には最後の栽培農家が廃業してしまいました。その後、朝顔市は一時廃れていましたが、昭和25年(1950)下谷観光連盟と台東区の援助によって復活し、現在では七夕前後の3日間、早朝から深夜まで開催され、夏の風物詩として定着しています。
◆「入谷 朝顔まつり」公式サイト:https://www.asagao-maturi.com
入谷鬼子母神(真源寺)
◇東京都台東区下谷 1-12-16
◇東京メトロ日比谷線「入谷駅」徒歩2分
◇JR「鶯谷駅」徒歩5分
◇JR、東京メトロ銀座線・日比谷線「上野駅」徒歩10分
◇参考「レッツエンジョイ東京」:https://www.enjoytokyo.jp/spot/s_13005627/
◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
朝顔市は鬼子母神の真源寺境内で今年も7月6~8日開催されます。暦の行事というよりは地域行事です。
皆様もお住まいの地域ごとに残っている習慣、行事の謂れを知って次の世代につないでいきましょう。
7月の風物詩といえば七夕ですが、江戸下町では朝顔市です。朝顔市では江戸風鈴や金魚すくいの出店もあり、暑いさなか一服の涼しさを感じることが出来ます。
近くには「東京スカイツリー」も見られます。是非お出かけください。
体調管理の難しい季節です。皆様、お体ご自愛専一の程
筆者敬白