2023.07.26
7月

令和5年(2023)7月29~31日「相馬野馬追(そうまのまおい)」です。

■7月29~31日「相馬野馬追」です。■

福島県南相馬市で行なわれる「相馬野馬追(そうまのまおい)」は、千年以上の歴史を誇る伝統行事で、毎年7月最終土曜~月曜の3日間開催される「世界最大の馬のイベント」です。

相馬氏の始祖・平将門が、関八州の武将を集めて下総国で軍事訓練を行なったのが起源で、野馬を放して、その馬を敵に見立てての訓練が行なわれました。

祭り初日、出陣式は「相馬中村神社」「相馬太田神社」「相馬小高神社」の各「妙見神社」で執り行われます。

出陣の準備が整うと大将が出陣を命じます。総大将お迎えの儀の後、宇多郷、北郷勢の一隊が雲雀ヶ原祭場地に向かいます。
馬場清めの儀式に続いて、古式馬具をつけた騎馬武者達による1周1000mの宵乗り競馬が行なわれます。

2日目、相馬小高神社(小高・標葉郷勢)、相馬中村神社(宇多・北郷勢)の順に総勢五百余騎が御本陣雲雀ヶ原の祭場地へと進みます。祭場地に到着すると神輿を本陣に安置し、式典が行なわれます。

甲冑競馬」の開始を告げる螺の音が鳴響くと、若武者たちは兜を脱ぎ、白鉢巻を締め、馬にまたがり、旗差物をなびかせて疾走。1周1000m、10頭立てで10回行なわれます。

戦闘開始の合図が告げられると、騎馬武者達は馬を駆して雲雀ヶ原に格好の場を求めます。陣螺が鳴り終え、空中に炸裂した花火の中から2本の御神旗がゆっくりと舞い下りると、数百の騎馬は一斉にその旗の下に群がり、鞭を振りかざしての奪い合いが始まります。

御神旗をとった騎馬武者は、高々と旗を掲げながら、本陣山の羊腸の坂を一気に駆け上ります。人馬一体となって繰り広げる戦国絵巻はまさに勇壮華麗。

3日目に行なわれる「野馬懸」は、多くの馬の中から神の思し召しにかなう馬を捕らえて奉納する神事で、古式に沿ったこの行事は、国の重要無形民俗文化財に指定されています。

相馬野馬追
◇公式サイト:https://soma-nomaoi.jp

浜通り夜ノ森以北のうち、戦国時代から江戸時代にかけて相馬氏・中村藩の領地に入っていた市町村(相馬市、南相馬市、双葉郡)で開催されます。

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

東日本大震災後は、縮小を余儀なくされた相馬野馬追でした。相馬三社・五郷騎馬会、日本中央競馬会等、関係者の協力を得て、亡くなられた方の鎮魂を込めた馬追か開催されました。
「相馬野馬追大祭」は馬術祭礼としては世界に類を見ない規模の祭礼です。
読者の皆様、お体ご自愛専一の程
筆者敬白

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